インテルは28日、セリエA第26節でウディネーゼに3−2と勝利を収めた。ジョゼ・モウリーニョ監督がベンチ入り禁止だったのに加え、チームがかん口令を敷いているため、試合後はマルコ・ブランカTD(テクニカル・ディレクター)が、この日の勝利について、スクデット獲得に向けて「重要な勝ち点3だった」と話している。

「ここで勝つのは簡単なことではなかった。ウディネーゼは現在の順位(16位)にふさわしくない、価値を持ったチームだからね。我々は力を示した。前半は良かったし、それからは彼らの反撃をコントロールしたね。我々は全員が勝ち点3に満足している。我々にとって重要な3ポイントだ」

この試合ではインテルがDFワルテル・サムエルやDFイバン・コルドバ、MFエステバン・カンビアッソ、MFサリー・ムンタリら多くの選手を欠いていたことが注目されたが、ウディネーゼのパスクワーレ・マリーノ監督はこの点について少し不満を示している。

「どうしてインテルの不在者ばかりが重要視されるんだ? 我々だってダゴスティーノにフローロ・フローレス、イスラ、バスタといった選手たちがいなかったんだ。だが、我々は尊厳を失ったりしなかった。後半は素晴らしいプレーをして、イタリアで最も強いインテルに守りを強いたんだ。追いつくチャンスもつくったが、経験不足がまずはサンチェス、次にクアドラードに響いてしまった」

一方で、マリーノ監督はチームの全体的な状況について、満足していると話している。

「1週間前に復任したとき、選手たちは本当に士気を落としていた。カリアリ戦の勝利とインテル戦での好パフォーマンスが、全員に自信を取り戻させてくれたよ。ウディネーゼの問題は自覚しているかどうか、メンタルな面にあったんだ。我々はその点で改善したし、これから物事が良くなってくれるはずだよ」

また、マリーノ監督はウディネーゼがドローにふさわしかったと主張し、「後半につくったチャンスを考えればね。インテルは実質的に何もできなかったからだ。一方の我々はプッシュし続けた。試合後、選手たちには賛辞を送ったよ。前半にいくつか不注意があったが、それ以上に彼らは見事な試合をしたんだからね」とつけ加えている。

一方、ミスをしてしまったクアドラードは試合後の会見で、「ディ・ナターレが僕にボールを寄越せと呼んでいたんだ。僕は蹴りたかったんだけど…。僕がすべて間違っていたんだよ。でも、彼はキャプテンなんだ。彼を探さないわけにはいかなかった」と話している。