杉並からの情報発信です

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ベトナム戦争の戦争犯罪会社米国モンサント社が南米で同様の犯罪を犯している

2011年01月10日 01時09分49秒 | 政治・社会
 米軍は1960-1975年のベトナム戦争でベトコンが潜む熱帯ジャングルを消滅させる目的で大量の枯葉剤を散布しその結果多数のベトナム民間人 が殺され多くの出生障害を引き起こし

今でも環境破壊の傷跡を残しています。

この枯葉剤を製造していたのが米国モンサント社です。

モンサント社はベトナム戦争で犯した「戦争犯罪」を一切問われることなく、今では遺伝子組み換え作物と除草剤を世界中にセット販売して年間売上高 110億ドル(2008年約9130億円),

遺伝子組み換え植物の種の世界シェア90%を独占する世界最大のバイオ化学会社となっています。

マイクロソフト創業者で2008年7月に経営とソフト開発の第一線から退き妻のメリンダと共に設立した慈善団体「ビル&メリンダ・ゲイツ 財団」で活動しているビル・ゲイツ氏は、

米国政府とモンサント社とチームを作り遺伝子組み換え(GM)作物を世界中に売り込む戦略を展開しています。

私はビル・ゲイツ氏が「慈善家」の仮面をかぶった「優性思想信奉の強欲な資本家」であることをブログ記事に書きました。

ビル・ゲーツ氏は「慈善家の仮面」を被った「強欲な資本家」だ

このモンサント社が南米で販売した遺伝子組み換え大豆と除草剤でベトナム戦争で引き起こした出生障害に似たケースが続出しているとの記事が

日刊ベリタに掲載されましたので以下に転載します。

ぜひでお読みいただき情報拡散をお願いします。

■ 南米を襲う遺伝子組み換え大豆と枯れ葉剤

   2011年01月06日 日刊ベリタ編集部

http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201101060905584

アルゼンチン、パラグアイ、ブラジルにわたって遺伝子組み換え大豆の栽培によりすさまじい事態が起きている。
モンサント社の除草剤によってベトナム戦争で多数生み出された出生障害に類似したケースが続出している。
実態調査を発表しようとしたら、組織的な暴力団に暴行を加えられ、アムネスティ・インターナショナルが
真相究明を要求する事態に。遺伝子組み換え大豆は何をもたらすのか、国際的な科学者のチームが共同で
調査を発表した。これはその紹介である。

(日刊ベリタ編集部)

報告書『持続可能? 責任ある? GM(遺伝子組み換え)大豆』

翻訳: 金克美(KIM Keukmi)/TUP

国際的な科学者のグループは、遺伝子組み換えラウンドアップレディー大豆(訳注、除草剤ラウンドアップに
耐える大豆)の栽培とグリホサート除草剤の使用による健康と環境への危険を詳述した報告書を発表した。

報告書『 持続可能? 責任ある? GM大豆』[1]は、アルゼンチン政府の科学者、アンドレス・カラスコ教授[2]
による新しい研究に注目した。彼はグリホサートが農業散布で使われるよりもかなり少ない投与でカエルと
ニワトリ胚の奇形の原因になることを発見している。

「実験室での実験で、妊娠中にグリホサートにさらされた幼児の奇形のケースと一致するデータが得られた」と
カラスコ氏は述べた。

ブエノスアイレス医科大学分子発生学研究室のディレクターであり、アルゼンチンの科学技術研究所(CONICET)
国民評議会の主任研究員であるカラスコ氏は新しい報告の共著者である。この報告書はGM大豆の栽培によって
生活が根本的に破壊されているアルゼンチン村民の証言と共に発表される[3]。

アルゼンチンとパラグアイでは、GM大豆の産地に住んでいる医師や住民がグリホサートの散布により、
不妊、死産、流産、癌のみならず、高い出生異常を含む深刻な健康への影響を訴えている。新しいレポートで
集められた科学的研究によって、グリホサートに曝されることと、早産、流産、癌、DNAおよび生殖器官の
細胞にダメージを与えることとが関連していることが確認された。

アルゼンチンの大豆生産地の住民は、GMラウンドアップレディー大豆の最初の本格的収穫から2年後の2002年から
問題を報告し始めたと、カラスコ教授はいう。「私はグリホサートの毒性分類が低すぎることを疑い、
……いくつかのケースでは、これは強力な毒になると思われる」と述べた。

住民はまた農作物への被害や小川に散らばる死んだ魚など、グリホサートによる環境被害のケースを報告している。
これらの事象はグリホサートが環境に有害であることを示すこの報告書の研究によって裏付けされている。

アルゼンチンのGM大豆農業モデルに反対する科学者や人びとは検閲や嫌がらせ受けている。
アムネスティ・インターナショナルは、2010年8月に農村ラ・レオネサで彼の研究の話を聞きに集まった人々を
襲った組織的暴力団による暴力的攻撃についての調査を要求している。

「責任ある」大豆?

報告書『 持続可能? 責任ある? GM大豆』は、GM大豆栽培が持続可能であり、除草剤グリホサートが安全だという
企業側の主張に挑戦する。「責任ある大豆の円卓会議(RTRS: the Round Table on Responsible Soy)という大豆に
関わる他分野の関係者(ステークホルダー)による大豆栽培についてのフォーラムがに2011年に開かれるが、
同会議は大豆が人びとと環境に考慮して生産されていると良心的大豆流通業者や消費者を安心させる
「責任ある」大豆ラベルを自主的に開始する[4]。つまり、グリフォサート散布した遺伝子組み換え大豆を
「責任ある大豆」としてラベル表示するというのだ[5]。

RTRSメンバーにはADM、ブンゲ、カーギル、モンサント、シンジェンタ、シェル、BP社などの多国籍企業と、
WWFとSolidaridadなどのNGOが含まれる。

遺伝子組換え食品と作物に反対する運動をしているグループ、GMWatchのクレア・ロビンソンは
「グリホサート農業モデルで作られたGM大豆を持続可能で責任のあると呼ぶことは悲惨な茶番劇である」と述べる。

「RTRS基準は、新レポートに示されている遺伝子組み換え大豆とグリホサートの健康への危険から
人々を守ることができない脆弱なものです[6][7]。」

「RTRSはまた、GM大豆の単一栽培(モノカルチャー)による深刻な社会問題を無視しています。
以前は人びとの食糧を栽培していた土地が、有毒なGM大豆の単一栽培に明け渡され、暮らしと食糧安全保障は
失われました。」

「200を超える市民社会組織は、企業のグリーンウォッシュ[訳注:環境保護に配慮するふりをすること]だとして
RTRS基準を非難しています[8]。いまやRTRSの責任あるメンバーがこの信用を失ったRTRS基準を放棄する時です」

ヨーロッパには年間に3800万トンの大豆が動物の飼料として輸入されている[9]。 GMを給餌された動物から
作った食品でも、GM食品のラベルをつける必要はない。

EU で大豆に許容されるグリホサートの最大残留基準値は20 mg/kgである。カラスコ教授はその約10倍低い2.03 mg/kgの
グリホサートを注入した胚に奇形を発見した[10]。大豆には17mg/kgまでの濃度でグリホサートが残留していることが
判明している [11]。

オリジナル英文:

http://www.gmwatch.org/component/content/article/12479-reports-reports-

この報告書は英語、フランス語、ドイツ語、ポルトガル語、スペイン語、中国語で読むことができる。上記のページから
たどることができる。

出典・注
1. Antoniou, M., Brack, P., Carrasco, A., Fagan, J., Habib, M., Kageyama, P., Leifert, C., Nodari, R., Pengue, W. 2010.
GM Soy: Sustainable? Responsible? GLS Gemeinschaftsbank and ARGE Gentechnik-frei. Download from:

http://bit.ly/9D9J


2. Paganelli, A., Gnazzo, V., Acosta, H., Lopez, S.L., Carrasco, A.E. 2010. Glyphosate-based herbicides produce
teratogenic effects on vertebrates by impairing retinoic acid signalling. Chem. Res. Toxicol., August 9.

http://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/tx1001749


3. Interviews in English and Spanish and photographs available here:

http://bit.ly/cLCZp


4. Marks & Spencer. Tackling deforestation.

http://plana.marksandspencer.com/we-are-doing/sustainable-raw-materials/stories/86/


5. The RTRS Standard can be downloaded from the RTRS website,

http://www.responsiblesoy.org/.

GM soy is treated the same as non-GM ? see p.i.

6. La Soja Mata (Soy Kills). Against “Responsible” GM soy: reply to Solidaridad, WWF.

http://www.lasojamata.net/en/node/289.


7. GM Freeze. Thirteen Reasons Why the Roundtable On Responsible Soy Will Not Provide Responsible
or Sustainable Soya Bean Production. May 2010.

http://www.gmfreeze.org/uploads/13_reasons_rtrs_final.pdf


8. La Soja Mata (Soy Kills). Statements against the 3rd RoundTable on Responsible Soy.

http://lasojamata.iskra.net/node/110


9. Cert ID. Cert ID Certified ‘Non-GMO’ Soy Meal and Other Soy Products: Volumes Available
from South America. Porto Alegre, Brazil, July 14, 2008.

10. FAO. Pesticide residues in food ? 1997: Report. Report of the Joint Meeting of the FAO Panel of
Experts on Pesticide Residues in Food and the Environment and the WHO Core Assessment Group on
Pesticide Residues. Lyons, France, 22 September ? 1 October 1997.

11. FAO. 2005. Pesticide residues in food ? 2005. Report of the Joint Meeting of the FAO Panel of Experts
on Pesticide Residues in Food and the Environment and the WHO Core Assessment Group on Pesticide Residues,
Geneva, Switzerland, 20?29 September. FAO Plant Production and Protection Paper 183, 7.
About the authors and publishers of GM Soy: Sustainable? Responsible?

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オリジナル(英文):

http://www.gmwatch.org/component/content/article/12479-reports-reports-


GMWatchは英国を本拠にした遺伝子組み換え問題に取り組むNGO

(終わり)
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