プロデューサーとしてアイドルをトップアイドルに育てるゲーム『アイドルマスター』、通称『アイマス』。その『アイマス』が今夏、TVアニメ化される。2011年4月17日にニコニコ動画で放送された「アイマスタジオ サテライトステーション」には、アニメでキャラクターを演じる声優らが出演するとともにアニメの最新映像が公開された。ニコニコ動画では出演者にインタビューをし、アニメの製作状況や今後の最新情報、などについて聞いた。
「アイマスタジオ サテライトステーション」は、アニメ版『アイマス』を盛り上げるWEBラジオ「アイマスタジオ」の出張特別放送で、同番組の放送後に進行役を務めた中村繪里子さん(天海春香役)と 今井麻美さん(如月千早役)に話を聞いた。2人はプライベートでも親密な間柄で、「ひたすらしゃべるために会う」という。
■アニメ『アイマス』は、「まだアフレコしていないのに声が聞こえた」
―――では、お話を聞かせていただきます。
今井麻美(以下、今井):
長くなりますよー!
中村繪里子(以下、中村):
終電は何時ですか?(笑) このあいだも、小さいスペースにしか掲載されないインタビューで、かなり時間が押しましたからね!
―――お2人は仕事以外でも、今回の番組のようにしゃべり続けているんですか?
中村:
最近は、お仕事とかで一緒になる機会も減ってしまって、お互いのスケジュールもなかなか合わないけど、前は「週5」のペースで会ってたもんね。
今井:
ほんっとに。朝までずっと電話してたりとか。
中村:
そうそうそう! 何度「寝落ち」されたことやら。だいたい...(以下、電話中に今井さんが寝た件について、延々と語られる)
―――先ほどまで出ていただいた番組で、体力を使い果たしたというようなことは...。
今井:
正直、まだ物足りないですね。「編集後記」みたいに私たち2人でグダグダしゃべるパートがほしいくらい。
中村:
今までのテンションと違って、ぐだーっとした感じで。
今井:
お部屋みたいなセットを用意してもらって、寝っ転がりながらね。
―――実際のところ、アニメ『アイドルマスター』の製作は、どこまで進んでいるのでしょうか。
今井:
声優としては、まだ何も...。
中村:
そうですね。そのアニメの冠としてWEBラジオをやらせていただいている。そして、プロデューサーであったり、ファンで聞いてくださる方の熱意がすごいってことくらいしか。
今井:
だから、私たちも知りたいんですよー。
中村:
本当に「たるき亭」(ゲーム中に登場する居酒屋)のおばちゃん(ニコニコアイマス公式ch"たるき亭" の名物店員「小川さん」のことではない模様)を演じられるかを!
今井:
そうなったらね、低い声の練習もしておかないと...。「ガハハハッ」って。
―――ということは、本日(17日)公開されたアニメの映像も初めてご覧になった、と。
今井:
そうですね。私がお願いしていた動きの細かさが、ちゃんと出ていました。
中村:
「お願いしていた」って?
今井:
したじゃない、話を! ...あっ、違う。これは雑誌の取材でお願いしたんだ。「アニメの製作スタッフにお願いしたいことありますか」って聞かれて。
中村:
そうだよね。私は聞いてなかったから「え、何。 嘆願書でも書いたの?」って思ったよ(笑)
今井:
そのとき、「コマ割りを多くしてください」って頼んだの。そしたら今日観たPVでは、本当にそうなってた。「アニメのスタッフさんは今、生きるか死ぬかの瀬戸際です」って聞いていたんですけど、本当にそんな心境で作ってくれているんだなって。
中村:
今井さんが言ったからかどうかはわかりませんけど、私たちと気持ちがひとつになっているってことね。
今井:
だから、今すぐにでも声を吹き込みたくなるような躍動感みたいなものがあった。
中村:
それ、私も思った! まだ声を吹き込んでないのに、キャラクターの声が聞こえたの!
今井:
あ、わかる! 本当に話してそうだったよね、すでに。
中村:
「これが今期の計画よ!」って言ってそうだったね。
今井:
そうそうそう。声が聞こえてきた。
中村:
ね! そういうのが聞こえた時点で、製作段階としてアニメーションのひとつ先のステージにいったのかなーっていう気がすごくします。
■『アイマス』は、すべてが循環している
―――アニメ『アイマス』が、「こういう風になればいいな」というのはありますか?
今井:
その期の「No.1アニメ」の一角を担う存在になってほしいですね。
中村:
あー、すんごい即物的な答え(笑)。
今井:
だったら「No.3」ぐらいにしとこう!でも本当、今回のアニメのスタッフさんたちは、いろんなことを考えてくださっているからね。(キャラクターたちが、現実の仕事を請け負う)「リアル765プロ」という企画まであって。
中村:
そうだねー。
今井:
どんなことでも、構想としてはあっても、実際にやるっていうのは結構ハードルが高いじゃないですか。でも、そういうのを取っ払ってやろうとしてくださるというのは、いかにも『アイマス』らしいって思うんです。 「みんなで作っていく」っていうのを、アニメ『アイマス』でもやろうとしてくれてるっていうのが、ありがたいなって思いますね。
中村:
あなたは単なる受け手ではなく「一緒に作っていく仲間なんです」っていうことが、根っこにあるような感覚。ゲームのときからそれがあったんですが、同じことをアニメでも起こそうとしてくださっているんじゃないかなって。
―――最後に、『アイマス』ファンと「ニコ動」ユーザーに伝えたいことがありましたら。
中村:
今年2月に『アイドルマスター2』がリリースされて、だいぶ時間が経ったように感じますね。アニメもゲームもイベントで皆さんと一緒になる機会も、そのすべてが『アイマス』で、すべてのものが循環して次を動かしている。だから、こうしてWEBラジオをやったりニコニコ動画で出張放送をやったりしたことは、必ずアニメに繋がり、また次の未来へ繋がっていくと思います。皆さん、夏からの放送、よろしくお願いします!
今井:
えりちゃんも同じだと思うんですが、『アイマス』は私たちを育ててくれた作品なので、「恩返しをしたい」という気持ちがあるんです。そのためにも、アニメを全力で盛り上げて、ファンと作品に恩返しをしていければいいなと思います。私達も頑張りますので、是非、みんなで一緒に「『アイマス』らしく」盛り上がりましょう!
iM@STUDIO サテライトステーション
「アニメ『アイマス』最新PV公開」部分から再生
http://live.nicovideo.jp/watch/lv46387173#0:40:53
(番組はタイムシフト機能で2010年4月23日まで視聴できる)
(徳永晃太/土井大輔)
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