２人目、３人目を妊娠する人を見ると悔しくなるのですね。子どももかわいくて夫も優しくて、自分は幸せだとわかっていても悲しくなってしまうのですね。
そのような状態は、実は幸せじゃないですね。本当に幸せな人は、子どもがいなくても、夫がいなくても、それを得ている人を見て、悔しくなったりしません。
このままいくと、あなたの「幸せだとわかっていても、心が満たされない」思いは、ずっと続いていく気がします。２人目の子どもを得たら、次は３人いないことが悲しくなり、それがかなったら、男の子じゃない、とか女の子じゃない、とか際限がなくなってしまいそう。
完璧(かんぺき)な人生などないのだと思います。もうちょっと価値観の幅を広げて、いろんな考え方にチャレンジしてみましょうよ。私は、思い通りにいかないからこそ人生は面白く、生きるかいがあるのだと思っています。
得られていないものを嘆くより、今、得ているものに視線を注ぎ、それがどう展開していくのか予測不能な未来にわくわくして生きていきましょうよ。
（久田 恵・作 家）
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