インテルで物議をかもしているFWマリオ・バロテッリは、24日に行われたアタランタ戦に出場せず、故郷ブレッシァのスタンドを訪れた。ブレッシァ対レッジーナ戦を観戦するためだ。2人の友達とリガモンティに姿を現した同選手は、ファンからのサインや写真の求めに親切に応じ、記者たちにも笑顔を見せている。

だが、あくまでもその口は閉ざしたままだ。あるファンが“助言”をしても、彼は笑うだけだった。そのほか、「ミランへ行くのか?」「オレたち(ブレッシァ)がセリエAへ昇格したら、ここに来ないか?」という呼びかけにも、バロテッリは笑顔を見せている。だが、言葉は発しない。どうやら、バルセロナとのチャンピオンズリーグ(CL)準決勝セカンドレグが終わる来週木曜まで、このままのようだ。

一方、バロテッリの代理人を務めるミーノ・ライオラ氏は、イタリア『スカイ・スポーツ』のインタビューに対し、アタランタ戦前日にマッシモ・モラッティ会長の希望により、同選手がチームから離れたことについて、次のように話している。

「はっきりさせておきたいのは、バロテッリが宿舎を追い出されたわけではないということだ。合意に基づいてのことだったからね。モラッティ会長に聞ければ、認めてくれるだろう。それに私は、マリオとインテルの関係が終わったなどと言ったことはない。今はメディア上の混乱を引き起こしたくないし、マリオもそれは望んでいない。彼はチームが落ち着いて大事な目標に集中できることを希望している。全員に対する敬意から、少なくとも木曜まで、我々はかん口令を敷くよ」

バロテッリはバルセロナとのCL準決勝ファーストレグ終了後、ファンからの批判にユニフォームを投げつけているという行為で応えている。23日にはサポーターが練習場で彼に抗議し、バロテッリは同日、「我を見失ってしまった」と謝罪声明を発表した。だがこれが、サポーターとの関係においてもチームや指揮官との関係においても、亀裂を修復するのに十分でなかったことは明らかだ。