ツイッター小説 お気に入りセレクト 2010/11/14（ツイノベの日）

瞳 @hitomi90

11月始まりの手帳を買った。始めに家族や友人の誕生日を、次にプライベートや仕事の予定を、そして最後に大きな花丸を書き込んだ。彼が帰ってきたら手帳を見せてこう言うつもり「この花丸は新たな家族の誕生日です」来年からは3人で沢山の予定が書き込めるといいね、パパ #twnovel

ひょろ @hyoro4779

『眠りへの誘い』 #twnovel かつて僕は重度のtwitter中毒だった。TLを追い続けて夜を明かしてしまうこともざら。しかし、あるアカウントをフォローしたことで生活リズムが正常に戻った。０時を過ぎると羊を数え始める羊カウントbot。TLをおっているうちに自然と眠く……Zzz

layback @laybacks

Club #twnovel へようこそ。まずはこちらの写真パネルから http://bit.ly/bCmrZ1 ご希望のついのべりすとをお選び下さい。もちろん指名料等は戴きません。全て無料でお楽しみ頂けます。お決まりになりましたか。それでは一夜限りの夢の世界へご案内致しましょう。

蒼井清志郎 @401kiyoshiro

#twnovel 「犯人は貴方です」そう言って探偵は被害者の一人娘である美少女を指差した。「なぜ私が。私には父を殺す理由がありません」「そう。貴方を含めここにいる皆さん全員に被害者を殺す理由はありません。しかし貴方には私に捕まる理由があるのです」 …なんだ、恋愛モノか…

らいち @l_chinensis

「夢に喰われてるんだよ。夢は人間を食べる。よく夢を見るやつは、人間性を段々失っていくよ。私もね」 #twnovel

ヒデユキッス @hideyukiss

#twnovel 街に人影はなく割れたガラスは道路に散乱していた。横転している車や燃え続ける車は放置されたままだ。日本は一つの論争をきっかけに荒廃していた。「いつまで続くのかしら」不安そうな女の手を男は握り締める。「いつかきっと、『マック』でも『マクド』でもない世界がくるさ」

ハラヨシ @harayosy

#twnovel 「起きろ馬鹿！」幼馴染に毎度の如く怒鳴られて起床。朝からの説教を聞き流しつつ作ってもらった朝食を食べ、玄関で「また寝癖！」と言われつつ直してもらって、学校に向かう。「はい今日のお弁当。好き嫌いはダメだから！」本当にテンプレな幼馴染。でも。こっちが女なんだよね…。

あまたす @amatasu

トトン。独特なノックの音がして、私は玄関へ向かった。映画か何かで観たというそのノックを、彼は気に入って真似していた。なんでも、『幸運を運んできた合図』だそうだ。「よう」「…奥さんは？」「出張だって言ってきた」―その幸運とやらを、私は未だに掴めてはいないけど。 #twnovel

瀬口 @an2a_09

#twnovel 駅のホームで携帯が震える。彼からの着信。少しばかりの罪悪感を抱えながら、悟られないように平静を装う。「外？ごめん、タイミングが悪かったね」優しい声が列車の音で途切れる。嫌いじゃない。でも同じ気持ちは返せない。これは罪？見上げた空には欠けた月。静かに私を見ている。

瀬口 @an2a_09

#twnovel 外にいるのはすぐに分かった。こんな時間に、どこに？誰と？問いただしたい気持ちを抑え、忙しくて電話すら出来ずにいた事を詫びる。「大丈夫？」僕を気遣う声。知ってるんだ。疲れた声を聞かせたら優しい君は別れ話を切り出せないって。だから…。冬の月。満ちるのはいつだろうか。

Shimada Yuichi @chimada

#twnovel 狂った時計の運命は、廃棄しか無い。僕はそうして彼をトイレに捨てた 。すると、僕はめまいを覚えて、眠ってしまった。起きるとそこには時計の顔が浮かんでいた。「あなたは簡単に私を捨てたから、私も簡単にあなたに復讐します」「ここはどこだ」「排水管のなかです」

@K_Ichida

#twnovel 詩人は自分を裏切った少女の食卓に赴く。なにものっていない皿に上に目玉を抉り出して置く。「君を見つめていた目だ」「君の美しさをたたえていた口だ」舌を切り取る。それから自分の心臓をつかみ出して置くと息絶えた。「おもしろいけど、汚くて食べられない」少女は肩をすくめた

みゃあ @myahuu

私は勝った。新婚旅行初日の朝。年収二千万以上の相手がロビーで待っている。このため整形をして、ファッションにお金を掛け、SEXのテクニックも覚えた。これからは悠々自適。あの人の待つっているロビーには何人か人がいて・・・私は彼の顔を覚えていないことを思い出した。 #twnovel

かにゃにゃぎ @ainarenai

#twnovel 「ここは星が生まれる世界です」僕は白いローブを着た、少女にそう説明された。「僕は何故ここに？」僕は少女に尋ねる。少女は僕に背を向けて「あなたが次の星だからです」僕はその言葉に答えることもなく消える意識に身をゆだねた……

さよにゃ @340_666

【夢】 #twnvday 「ごめんね、もう貴方についていけない」彼女はそう言って俺の前から消え、他の男と結婚した。そうか、女は夢を追う男より責任を負う男に惹かれるのか、走馬灯を眺めながら、それを悟った。 #twnovel

ぬこ @sakuranuko

長い夜が明けたら僕らの時間。すじ雲に掛かる虹は空の渡り廊下。うろこ雲の合間を泳ごう。溺れるのも悪くない。マウストゥマウスは積乱雲の陰で。門番に見つからないように。奴は普段ウクレレを弾いて呑気にしてるけど、とても嫉妬深いんだ。見つかったら雷を落とされちゃう。 #twnovel

Shimada Yuichi @chimada

人を見下すことで快楽を覚えていた自分を罰するため、誰よりも低い場所、すなわち地底に降り立った。しかしそこでも僕は、優越感に浸っていた。「俺はここまで自分を厳しく罰したのだ」 #twnovel

@Japanese_Fairy_

一貫したことやらないとね。彼はそう言うと勉強を始めた。うん、確かに一貫しているね。凄い事だと思う。彼は東京の大学に入るため９浪している。私は彼が高３の時から、ずっと傍らで見守ってる。私は彼の真剣な勉強姿が大好き。ずっと一貫して浪人していて欲しい。にゃーん。 #twnovel

140字物語 @shortshortshot

【霜】 #twnvday 急に思い立って冷凍庫の霜取りをすることにした。巨大な氷塊を掘り出していくと、以前冷凍した野菜や豚肉が出現。まだ使えるかなと考えながら更に削ると男の手首が見えた。そういえば、数年前別れる時にトラブルになったっけ。私は静かに霜を元に戻した。 #twnovel

nohironogi on earth @nohironogi

#twnovel #twnvday 巨人を見た。闇が溶けてゆく、薄明の空を覆うかのごとき、巨大なヒトガタ。この季節、この時間にだけ見えるのだ、と農夫だった祖父が言っていた。巨人はいつもいるのだが、見ることができない、とも。身体についた霜を地上に落とす、この季節、この時間にしか――

しーな @xsheeenax

医者程過酷な職業もない。高給取りや言われるけど、時給換算してみろ。泣くぞ。頭脳労働やし肉体労働やし体育会系やしどないせぇっちゅうねん。おまけに彼女はお医者さんごっこしよーとか呑気なこと言うてくるし。うん、それはしたよ。それはそれ、これはこれや。 #twnovel #twnvday

のい@FOI土曜夜・楽 @neu1227

毎年霜がおりると、彼は窓に掌を合わせる。体温で霜が流れた痕を見て、あともう少しといつも呟く。何が、と問えば、彼は小さく笑う。もう少しで親父と同じ大きさの手になる。形見の手袋はとうに入らないのに、彼はいつでもほんの少しだけ先をゆく父の記憶を追う。 #twnovel #twnvday

八本正幸 @nekogamihakase

人間豹は飢えていた。いつもの路地裏を歩いていると道の真ん中にドアが出現していた。壁がなくてドアだけが立っている。開けてみると、その向こうには海が広がっていた。波間に人影が見える。ずっと昔誰かが話してくれた童話の人魚姫だ。人間豹は黙ってドアを閉めた。 #twnovel

いでゆのまち @ideimachi

#twnovel 暮れも押し詰まり、私の会社も行き詰まった。来月の手形は確実に不渡り。家財を売り、妻子を離縁した私に残るのは、スコッチと毒薬。最後の盃だ。冷蔵庫から氷を出して…製氷皿の下に気づいた。妻の笑顔が脳裏に浮かぶ。『こうすると、よく当たるんだって』霜がついた、宝くじの束。

しーな @xsheeenax

「合コン？」「うん、結婚してからさっぱりだろ？たまには行こうぜ。嫁さんには仕事の付き合いって言えばわかんないって」こういうときだけ頭の回転速いのな、と呆れながらも何だかんだで参加することになった。……で。「何でうちの嫁がいるんだ」今日は同窓会って聞いてたんだが。 #twnovel