ドジャースに残留した黒田博樹投手(35)が23日、ドジャースタジアム内の球団事務所前で記者会見した。日本球界復帰か、メジャーでのプレー続行かで悩み抜いた末に「野球人としてシンプルに、もう1年、チャレンジしたいという気持ちが強くなった。世界一を目指したい」と心境を語った。

 ことしは自己最多の11勝(13敗)を挙げ、安定感のある投球は他球団からも高い評価を受けたが、黒田は「ドジャースが必要としてくれるなら第一に考えたかった」と述べ、愛着が残留の決め手になったという。

 ドジャースからは複数年契約の打診もあったが、総額1200万ドル(約9億9600万円)の1年契約を結んだ。「1年1年で勝負する方が自分に合っている。2ケタ勝利を最低ラインとしてフルに投げ続けたい」と勇ましい言葉を続けた。