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保育園、戻った笑顔 新燃岳の避難勧告、大半解除 宮崎

2011年2月7日17時7分

写真再開した保育所。子どもたちの笑顔であふれた=7日午前8時52分、宮崎県高原町、藤脇正真撮影

 噴火が続く霧島連山・新燃岳(しんもえだけ)のふもと、宮崎県高原町で、避難勧告が出てから臨時休園していた狭野保育所(同町蒲牟田、園児23人)に7日、笑顔が戻った。避難勧告の大半が5日に解除されたため再開。火山灰が舞う中、マスク姿の子どもたちが母親らに連れられ元気に登園した。

 午前8時過ぎごろから続々登園。友だちの姿を見つけると、手を振って小走りで駆け寄る子も。長女ソエルちゃん(5)と長男陣くん(4)を連れてきた山下幸恵さん(31)の家族は5日まで避難所で生活。「園の再開はうれしい。これで仕事に行けます」と隣市の職場に向かった。

 福岡管区気象台によると、7日午前6時7分に噴煙が火口から1500メートル上がった。パートに出るため2人の子どもを預けた母親(27)も「離れるのは少し心配。何かあったら、すぐ迎えに来ます」。

 この日は約20人が登園。保育所では、しばらく屋外活動を控え、親との連絡体制も徹底する。小薗美和子所長は「火山の動きに注意しないと」としながらも「今朝は子どもたちの笑顔が見られて、ホッとしました」と話した。

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