横浜6連敗…機動力野球目指すも盗塁0

[ 2011年3月11日 06:00 ]

<横・ソ>ソフトバンクに敗れ、試合後ベンチでナインに激を飛ばす横浜の村田(左)

オープン戦 横浜2―4ソフトバンク

(3月10日 北九州)
 機動力野球を掲げた横浜はオープン戦6連敗。12球団で唯一、盗塁は0だ。走らないチームの象徴的場面が2点を追う4回だった。2番の石川が遊撃内野安打で出塁したが、昨季36盗塁の俊足は動く気配を見せない。「展開の中で走れない場面もある。あそこは4番打者。打席にいるだけでチャンスですから」。石川は振り返ったが、結果は3番の下園が三振。1死から村田の遊ゴロ併殺で好機をつぶした。

 尾花監督は渡辺(楽天)、森本(日本ハム)の補強で、今季の戦い方として機動力野球を掲げた。キャンプでは、昨季打率・294だったリードオフマンの石川を3番に置いて、チャンスメークよりも得点力を求めた。しかし、期待した渡辺、森本はともにここまで盗塁0。さらに森本が右肩痛の影響もあって、石川はオープン戦5試合で1番が2試合、2番が2試合、3番1試合と起用法が一定されていない。石川自身は打率・438と出塁しても後ろに中軸が控えるため、昨季36盗塁の足が生かせない。目指す機動力野球は展開できていないのが現状だ。

 尾花監督は「外国人の兼ね合いもあるが、石川は1番か2番に落ち着くと思う」とした。開幕まであと2週間でオープン戦残り10試合。機動力野球を実践するための、最適な打順を試す期間はそう長くない。

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2011年3月11日のニュース