PCからAndroidへ情報を簡単送信!――「Chrome to Phone」を便利に使う

» 2011年04月20日 00時01分 公開
[今西絢美,ITmedia]

 PC向けWebブラウザのなかで近年シェアを伸ばしているGoogleの「Chrome」。シンプルな画面や表示の素早さ、複数台のPC間でのブックマーク共有、多彩な拡張機能といった魅力を備えたブラウザだ。

 そんなChromeで閲覧しているさまざまな情報を簡単にAndroid端末に送信できるアプリが「Google Chrome to Phone」だ。同アプリを利用すると、例えば往訪の際に、PC側で先方の所在地をGoogleマップで調べた後、その情報をワンクリックでAndroid端末に送り、移動中にAndroid端末のGoogleマップで確認する――といったことができる。


photo Google Chrome to Phone

対応OSについて

今回紹介するアプリはAndroid 2.2以上のOSを搭載した端末でしか利用できない。これは、Android 2.2から搭載されたC2DMと呼ばれるデータ送信機能をアプリが利用しているためだ。


 利用するために、まずはPCのChromeに「Google Chrome to Phone」という拡張機能をインストールしよう。インストールが終了すると、画面右上に専用ボタンが追加されるはずだ。同ボタンをクリックし、Chrome to Phoneに自分のGoogleアカウント(Android端末と同様のアカウント)でログインすれば、PC側の準備はできたことになる。


photophoto Chrome to Phoneは人気がある拡張機能の1つ。インストールすると、画面右上にケータイのアイコンが追加される。情報を送信するときはこのアイコンをクリックするだけでいい

 Android端末側ではまず、AndroidマーケットからChrome to Phoneをインストールする。インストール後は指示に従ってセットアップをしよう。このとき「リンクを自動的に起動する」をチェックしておくと、PCから情報を受け取った際に、その情報を扱うアプリが自動的に起動するようになる(起動できるアプリが複数ある場合は、選択画面が出る)。


photo 送信された情報のリンク先を自動で起動するか否かを選択。リンクを手動で起動する場合には、ステータスバー上でリンクが送られてきたことを知らせてくれる

 さて、これで準備は完了。試しにChromeで適当なWebサイトを表示し、Chrome to Phoneのボタンをタップしてみよう。自分のAndroid端末にリンクが送られるはずだ。さらに、ブラウザでYouTubeを見ていればYouTubeアプリに、Googleマップを見ていればGoogleマップアプリにリンクを受け渡すこともできる。

 また、Webサイト上の電話番号やテキストをブラウザ側で選択(右クリックを押しながらドラッグ)し、ボタンをタップすると、選択したその情報を端末に受け渡せる。PCからAndroid端末に情報を送る際にメールを使うユーザーも多いと思うが、このアプリを使えばよりシンプルに情報を受け渡せるだろう。


photo PCで見ていたページと同じページが見られる。閲覧したページは履歴に残るので、読み直したいときにも便利
photo サイト上にある電話番号を選択してから共有ボタンを押すと、その番号が入力された状態で発信画面が立ち上がる。また、電話番号と同じようにテキストを選択して共有ボタンを押すと、Android端末のクリップボードにその内容が送信される

photo Googleマップのページを開いてボタンを押す。するとAndroid端末では自動的にマップアプリが起動する

 筆者が特に便利だと感じたのはURLの送信機能。移動中に目を通したいWebサイトの記事のURLをまとめて端末に送信しておけば、スキマ時間にさっと読めるのがいい。こうした利用スタイルは「Evernote」のようなクラウドノートサービスにも近いものがあるが、「Chrome to Phone」はより手軽に利用できる。

 ちなみに、Chromeと同様に名の知られたWebブラウザであるFirefoxでも、同じような機能を利用できる。「FoxToPhone」というアドオンをブラウザにインストールすれば、本アプリが利用できるのだ。Chrome、Firefoxユーザーはインストールしておいて損のないアプリだ。


photo Chrome to Phone

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