5分でわかる!!マンホール蓋 撮影のはじめ方

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気がつけば、この連載もすでに10回になりました。毎度つたない文章におつきあいいただき、有り難うございます。毎回テーマに悩むのですが、今回はこの連載で興味をもってくれた方に、「マンホール蓋 撮影のはじめ方」と題してこの趣味のはじめ方を自分なりにご紹介してみたいと思います。

まずは準備、計画を立てましょう。

そう、他の趣味と同じように、準備と計画を立てることからはじめましょう。

まずは事前準備です、必要な道具は多くありません。
−カメラ
コンデジでも、一眼レフでも、スマートフォンでもよいかと思います。
そのなかで、お勧めなのはカメラ(コンデジか一眼レフ)とスマートフォンのセットです。最近GPS付きのカメラも出始めていますが、まだそれほど出回っていません。スマートフォンであればGPSがついてますので、記録用の撮影はカメラで、補助でスマートフォンがよいかと思います。またスマートフォンがあれば、マンホーラーのブログやTwitterを通じて、現場で情報を入手することが可能です。
−地図
メインの用事が終わって、ちょっと時間ができた際の「みちくさ」がてらの撮影場所をさがしたり、現場で想定した場所に蓋が無かった時に、次の撮影ポイントのあたりをつけたり、効率よい移動方法を考えたり、地図はマンホール蓋探索には必須です。
地図を見ることはスマートフォンでもできますが、見やすさやスピード、使い勝手ではやはり紙の地図の方がまだ上ですので、用意しておくと良いかと思います。
−靴
 そうとう歩きますので、歩きやすい運動靴がよいでしょう。


ここまでは、「みちくさ」がてらの撮影の場合でも、持てる持ち物かと思います。マンホール蓋の撮影がメインの場合は、次のものがあると便利です。

−掃除道具
ほうきやハケなどを使って、綺麗に掃除してから撮影する方もいます。私は、車にいれるだけいれてまったく使っていませんが、どうしても汚れを取りたい蓋がある時に重宝するのではないかと入れっぱなしです。
車で移動される方はほうきでもよいですが、電車で移動される方は、携帯型のハケを一個カバンに忍ばせておくとよいかもしれません。

次に計画です。
−情報収集
 訪問する場所のマンホール蓋情報を収集します。インターネット上には、たくさんの情報が転がっています。ただし蓋の撮影場所の詳細情報はなかなか記載されていないので、前回ご紹介したマンホールマップを利用いただくのもよいかと思います。
−天気予報
天気予報、やはり綺麗なマンホール蓋を撮影するには、乾いた状態で撮影することがベストです。当日の天気はもちろんのこと、撮影前の2日ぐらい前からの天気をチェックし、雨が降ってなかったかを確認します。


会津若松市の色蓋(2010年10月撮影) 残念ながら台風でした。。。

メインの撮影現場です!

次は撮影現場でのお作法です。
−撮影場所の特定
事前に入手した情報から、現地で蓋を探します。その際には、車や自転車、他の歩行者には充分に気をつけて下さい。交通量が多い所では、気長にチャンスを待つことも重要です。
 TIPS 以前ご紹介したよくカラーのマンホールが設置されている場所の記事

−撮影ポジション
 蓋には天地があります。もちろん、どの方向から撮ってもいいのですが、上下をわかって撮影するのが通っぽいです。
 その際に、絵柄がある蓋は天地の判別がすぐにつきますが、判別が付かない蓋もあります。でも大丈夫、かならず見分けがつくポイントがあります。それは市町村章なんです。
 蓋(除く電力、NTT、警察など)には、かならずと言っていいほど市町村章がついていますので、それで判別します。
 TIPS 市町村章は、インターネット上で確認するか。近くにある他のデザインの蓋を見つけて判別。
 インターネット上で私が重宝しているのは、ちきさんのちきページの市町村章のデーターベースです。なんと消滅してしまった市町村の情報ものっているので、古い蓋の市町村章を確認することが可能です。
 TIPS 現地確認ができない場合は、複数の方向から撮っておいて後で調べましょう


静岡市の蓋(2010年1月撮影) 向きが90度ずれています。もちろん正しい角度のもおさえてあります。

TIPS 上下をおさえた写真以外に、回りの風景もおさえた写真を撮っておくのも楽しいです。


 狛江市の色蓋(2011年3月撮影)

 次の問題は、太陽の位置です。せっかく綺麗な蓋を見つけて、上下がわかっても、自分の影で隠れてしまうということもしばしばです。
この問題の対策は二つ。一つは他の状態のよい蓋を探すこと。そしてもう一つは、時間をずらすことです。当然太陽は動きますので、時間がたてば影の位置が変わります。
TIPS 他の蓋を探している間にも、太陽の位置は動きますので、一通り回ってよい蓋がなければ戻ってくるとよいかもしれません。


長野市の消火栓蓋(2010年5月撮影)

−撮影
 撮影時に気がつかないものが映り込んでしまうこともありますので、数枚撮っておくか、その場で確認するとよいかと思います。
 TIPS カメラとスマートフォンで同じ物を撮影しておくと、位置情報も記録できます。(ベストはGPS付カメラですけどね。私も買い換えたい。)

帰宅後

−早いうちに写真データーの整理をおこないましょう。
 市町村名が書いてある蓋は、問題無いのですが、消火栓の蓋などは、同じデザインのものが広範囲に流通しているため整理をしておかないとわからなくなります。特に撮影した場所に関しての情報を記録しておくと、再チャレンジするときや、他のマンホーラーとの情報共有で役に立ちます。

−デザインのチェック
 その場でわかるデザインもあれば、なんでデザインされているのかわからないものもあります。そのデザインの推理も楽しいですよ。


松戸市の蓋(2010年1月撮影) なぜコアラなんでしょうね!

−他のマンホーラーの人と情報共有をしましょう。
 最近はブログやTwitterなど、気軽に情報共有をすることが可能になりました。撮影した綺麗な蓋の自慢をするのもよし、他の人に情報共有をするのもよし、好きに楽しみましょう。マンホールマップも使って下さいね。
 TIPS インターネット上では、写真集をつくるサービスもあります。参考までに私が作成した物をご紹介しますね。



まとめ

 今回は、「マンホール蓋 撮影のはじめ方」と題して、「準備・計画から、撮影、帰宅後」とご紹介させていただきました。もちろん趣味ですので、自分の楽しいやり方で取り組んでいただければと思います。くれぐれも事故には気をつけ、マンホール蓋の世界を楽しんで下さいいただければ幸いです。




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