湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

※旧ブログの一部コラム・記事、全画像は移植していません。こちらのコンテンツとして残します。

ビュッセル:ハープと小管弦楽のための小協奏曲

2009年10月06日 | フランス
○作曲家指揮ラムルー管弦楽団、ラスキーヌ(Hrp)(HMV他)SP

これはまったくラスキーヌが素晴らしい。というかラスキーヌを聴かせるための録音だろう、オケなんてほとんど聴こえない。後年豪腕オバサンになった頃にも失われなかったきらめきが、若さゆえの軽やかな快活さの中に弾けており曲の魅力をすら倍増させる。まるでともすると古臭いビュッセルの曲がドビュッシーのように新しく美しいものに生まれ変わったようだ。ペダル付きハープの右に出る者のいなかったラスキーヌ、この録音時には既に巨匠扱い。○。

Comments (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ラヴェル:序奏とアレグロ | TOP | グラズノフ:5つのノヴェレ... »
最新の画像もっと見る

2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
お婆さん (サンセバスチャン)
2009-10-06 23:21:28
eratoのカタログで、すごいお婆さんの写真が載っていました。でも音楽はキラキラして好きです
まったく衰えない (管理人)
2009-10-07 00:15:31
ラスキーヌは同世代のソリストと違いモイーズみたいにオケ奏者として鍛え売り出されたこともあり万能感があります。。ドビュッシーと親交あるハーピストとしてはグランジャニーやジャメ父教授より有名さや活躍ぶりはむしろ早いくらいだと思いますし、実際電気録音からステレオ録音まで衰えがないのが、楽器特性を越えて凄い。。はっきりした、でも微細で臭くないニュアンス表現には若い頃から一本筋通ってます。晩年、ジャメとドビュッシーからの直接アドバイスについて教授室で論議したりしていたそうで、化け物です。。

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | フランス