WANFA (西オーストラリア非核連合) から日本の皆さまへの連帯表明

2011-04-08 08:25:43 | 世界
原子力資料情報室のフィリップ・ワイトです。

西オーストラリアからの応援のメッセージを転送しま
す。ウラン鉱山に反対してきた先住民と彼らと一緒に
運動してきた人たちからのメッセージです。下記の英
語と添付の日本語訳をNoNukesの皆様にお送りします。

Solidarity Statement from WANFA to the people of Japan

The Western Australia Nuclear Free Alliance (WANFA), made up of
Australian Aboriginal Traditional Land Owners and their allies, met
from 2-4 April 2011 on Noongah lands near Perth.

The nuclear disaster unfolding in Fukushima Japan was constantly in
our thoughts. We wish to express our profound sympathy for the people
of Japan at this time.

We express also our profound regret that Australian uranium bought by
TEPCO could be what is contaminating your sea, your water, your food
chain and your gene pool.

We cannot stop earthquakes and tsunamis. We can – and we must –
stop nuclear dangers.

We pledges to redouble our efforts to ensure that uranium from our
state of Western Australia never inflicts the terrible damage you are
now experiencing.

We are determined to stop Australian uranium being exported. Uranium
mining causes environmental and cultural damage in Australia, and can
lead to long-term damage overseas.

On a good day Australian uranium becomes radioactive waste. On a bad
day it becomes fallout.

We pledge to work together to promote and build safe renewable energy
power stations, as we work to close the uranium mines in Australia and
help in your efforts to close nuclear power stations in Japan.

Members of our Alliance, including its Chairperson Della Rae Morrison
recently travelled to Tokyo, Hiroshima, Osaka and Yokohama making
allies, friends and links between our countries.

WANFA wants to strengthen these links through solidarity, joint
efforts and future exchanges.

WANFA urges Japan to follow in Germany’s footsteps to shut down the
nuclear power plants. It’s not too late.

Our countries are linked by the ocean, our peoples are linked by a
history of surviving the impact of nuclear explosions, and we are
linked through a shared hope for a nuclear free future.

Adopted by acclimation 4 April 2011


WANFA (西オーストラリア非核連合) から日本の皆さまへの連帯表明
オーストラリアの先住民、アボリジニの伝統土地所有者及びその仲間で組織されているWANFA
(西オーストラリア非核連合*)は、2011年4月2日~4日、パース近郊にあるヌンガの土地で集
会を開きました。
日本の東北、関東地方を襲った地震と津波、及び福島での原発事故が招いている惨事は、常に私たち
の胸中にあります。日本の皆様に対し心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。
また、東京電力の原発を稼働する燃料となっているオーストラリアのウランが皆さまの海水、水道水、
食物連鎖、さらに皆さまの遺伝子までも汚染してしまうであろうことに対し、大変遺憾に思います。
私たちに地震や津波を止めることはできません。しかし核の脅威を止めることは可能であり、またな
されなければいけません。
私たちは、我々が住む州である西オーストラリア州のウランが、皆さまが現在苛まれているような悲
惨な被害を二度と引き起こすことがないよう、より一層努力することを固く誓います。
私たちはオーストラリアによるウランの輸出廃止を固く決意しています。ウラン採掘はオーストラリ
ア国内での環境や文化を破壊するだけではなく、海外でも長期に渡る被害を引き起こすことにもなり
ます。
問題の無い状態でもオーストラリアのウランは放射性廃棄物になり、そして事故が起こると放射性降
下物となってしまいます。
私たちは安全で再利用可能なエネルギー発電所の建設を推進し、並びにオーストラリアのウラン鉱山
の廃止に尽力すると共に、日本の原子力発電所を停止するための皆さまの努力を支援することを誓い
ます。
当連合代表のデラ・レイ・モリソンをはじめ連合メンバーは、2011年1 月に東京、広島、大阪そ
して横浜を訪問し、仲間や友人との出会いを通して、両国間のネットワークを広げました。
WANFA は、連帯と協力、そして今後の交流を通じてこの絆を一層深めたいと願っています。
WANFA は日本がドイツの前例に倣い、原子力発電所の廃止を行うことを要求します。今ならまだ手遅
れではありません。
私たちの国土は海で繋がっており、私たち両国民は過去に核爆発による影響を受けたという歴史で繋
がっています。そして何よりも、核の無い未来を望む心で私たちは結ばれているのです。

*WANFA(西オーストラリア非核連合)その母体のANFA(オーストラリア非核連合)について
WANFA:2009年9月、南オーストラリア州クォーンにあるヌクヌ地方にて開催されたANFA(オーストラリア非
核連合)の集会にて結成される。

ANFA:1997年発足し、オーストラリア国内、特に先住民居住地区での、既存又は提案段階の核開発を危惧する先
住民アボリジニ、関連NGO、そして医療専門家の連携で活動を行う。北部準州のジャビルカウラン鉱山廃止キャンペー
ンや南オーストラリア州の国営核廃棄物集積場建設反対キャンペーンの成功において重要な役割を担ってきた。現在、
先住民達は、彼らの居住地区での絶え間ないウラン採掘、また複数の新規ウラン鉱山の建設計画、そして国営核廃棄物
集積場の建設計画などの問題に直面している。


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3 コメント

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海外の目 (マキマキ)
2011-04-09 23:03:27
始めまして。
日本の原発事故で、さぞかし海外の方々は日本を恨んでいるんだろう・・・と思っていました。
日本人が海外脱出しても、入れてくれないかも・・・などと思っていました。

西オーストラリア非核連合のみなさん、ありがとう。
世界中から原発がなくなればいい。
こんな怖い思いは日本人だけにしてほしい。
少数ですが、日本人も行動しています。
もし、生き残った日本人に出会っても理解してください。

ありがとう。
ありがとう。
ありがとう。
Unknown (ATM)
2011-04-10 00:13:08
文化云々を言うのなら、オーストラリアはまず捕鯨に反対するなと言いたいですね。話はそれからだ。
オーストラリアから、、 (yukaripple)
2011-04-10 20:48:07
訳してくださいってありがとうございます。シドニーで非核連合のデモに参加したことのあるものです。
地震が必ずある国日本の原発はウランがなければ動きませんそのウランがオーストラリアで採掘される場所はほとんど先住民の土地(聖地)です。政府はその土地をあの手この手でうまくやり、取りあげて採掘し輸出しています。日本の皆さんが原発の危険を理解しドイツのように全て廃炉にし、他の発電に切り替えたなら、需要がなくなりオーストラリアの採掘場での危険も無くなり、アボリジニの聖地も守られるのです。
世界は繫がっています。一部の人間の
利権や営利主義が他の人間の命の危険の上に成り立っていることを知り、今、そういう世界を変えていかなければかなり
悲しい未来がやってくると言わざる終えない状況です。
日本人の意識の変化にかかってます。

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