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「理想的な淡水水槽」 13.2.2. 藻やコケの抑制 1/2


デュプラメソッド「理想的な淡水水槽」

13.2.2. 藻やコケの抑制 1/2


水槽内の藻やコケを抑制するためにアクアリアナーには、水槽を常によく観察し、これらが繁茂する兆候を見せた時に即座にそれを見つけ出すことが求められる。コケや藻の対策としてこれ以上重要なものはない。予期しない藻やコケの繁茂を引き起こす原因としては、水槽内に蓄積した過剰な栄養分、とりわけ硝酸塩とリン酸塩が挙げられる。

現在アクアリアナー向けに提供されている硝酸塩やリン酸塩の測定法(DuplaTest)を用いれば、たとえ十分な化学的知識を持っていなくても、これらを適切に管理することは非常に容易である。

1.0mg/ℓを超える濃度のリン酸塩は、水槽が藻やコケの爆発的な繁茂という最も危険な状態にさらされる可能性が非常に高いことを教えてくれている。同時に硝酸塩も高濃度で存在しているのであれば、危険性はさらに上昇する。この場合の対処法としては、複数回の水交換と成長の早い水草を植栽が効果的である。

水槽を観察していると、春先などに藻やコケの胞子が見つかる。これらの胞子に関しては、上記の水替えなどの処置は通用しない。また化学薬品を使って胞子の駆除を試みても、水草を痛めるだけの結果に終わってしまう。

水槽内の藻やコケの胞子を取り除くには、UV(紫外線)殺菌灯の使用が有効である。しかしUV殺菌灯は、水草肥料に含まれる栄養素の複合体など水槽にとって有益なものまで破壊してしまう。そのためUV殺菌灯によって水の透明度が増してきたら、部分的な水の交換と、それに伴う適正量の水草肥料の補充を行わなければならない。

また藻やコケの胞子は、逆浸透膜(リバースオズモシス=RO)を使用したろ過器によって水槽内から取り除くことも可能である。その際使用されるのは珪藻類よりも細かい目を持つDiatomeen Filterである。これによって素早く、水晶のように透き通った水を得ることができる。


藻やコケの繁茂の主な原因は
水槽内に過剰に蓄積した硝酸塩とリン酸塩である。



ヴァリスネリアに付着したヒゲ状藻
ヒゲ状藻はサイアミーズフライングフォックスの幼魚が喜んで食べる。





※藻やコケの抑制 2/2へ続く






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