iPhoneを持っているけれど、iOSに飽きてきてGoogleのAndroidが気になってきた...という人へ。あなたのiPhoneの中で、iOSとAndroidを両方動かすことが実は可能なんです

必要なもの

iOSが入っているデバイス。現段階では、3Gがベストとされているので、この記事でも3Gを使っています。

1:iPhoneをジェイルブレイク

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ジェイルブレイクするには、もうご存じの人も多いように『PwnageTool』や『Redsn0w』、『Blackra1n』などを使う方法があります。あなたのiPhoneに合ったツールを使ってください。ここでは、ジェイルブレイクの詳しい方法については割愛します。ご了承ください。

 2:『Cydia』を起動して『Bootlace』をインストール

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まずはホームスクリーンで『Cydia』を起動します。「Manage」ボタンをタップして「Sources」を選択、「Edit」をタップしてスクリーン上に加えます。保存場所を「repo.neonkoala.co.uk」に設定して「Add Source」をタップすれば、Cydiaが動き始め、『Bootlace』をインストールできます。

3:『Bootlace』を動かしてカーネルパッチ

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Cydiaから出て、Bootlaceを起動します。もし、Bootlaceがホームスクリーン上に見当たらなかったら、iPhoneを再起動すれば現われるはずです。そして、Bootlaceだけを起動し、カーネルパッチします。できたら「Reboot」をタップして、iPhoneが再起動し終わるのを待ちましょう。

4:『OpeniBoot』をインストール

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再び、Bootlaceを起動して『OpeniBoot』をタップし、「Install」して「Continue」。そうするとOpeniBootがダウンロード、インストールされます。

5:『iDroid』をインストール

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OpeniBootをインストールしたら『iDroid』ボタンをタップして、「Install」→「OK」。このインストールには少し時間がかかるので、バッテリーが少なめだったら、充電しつつ待つことをお勧めします。

6:再起動したら、Androidを存分に楽しむ

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これで、あなたのiPhoneへAndroidがインストールされました。Bootlaceの中の「QuickBoot」ボタンを押し、Appleを誇らしげに片手で持ち上げているAndroidくんをタップすれば、iPhoneが再起動され、Androidの世界を楽しめます。

ちゃんと動くの?

まず断っておかなければいけないのは、iPhone上のAndroidは、フルタイムで使うOSとしては発展途上段階だということ。将来的には、十分に使える状態になるかもしれませんが、現段階では、あなたのギーク魂をちょっとくするぐる程度かもしれません...。

それぞれの世代のiPhoneやiPod Touch、iPadでどの程度、iDroidが使えるかは「iDroid status wiki」(英文)を参照してください。前述のように、iPhone 3Gが一番サポートされているiOSデバイスなのですが、ここでのネックはパワーマネージメント。つまり、Androidを使うとバッテリーをたくさん消費してしまうのです。まだまだ先は長そうですが、ここ数週間でかなり改良されてきているので、明るい展望を持ってもいいかもしれません。

覚えておいた方がいいポイント

iPhoneのロックボタン=Androidのバックボタン

iPhoneのホームボタン=Androidのメニューボタン

iPhoneのボリュームダウンボタン=Androidのホームボタン

iPhoneのボリュームアップボタン=不明

スクリーンをロックするには、iPhoneのホームボタンとロックボタンを同時に押してください。電源を切るには「Power Off」が表示されるまで数秒間、ロックボタンとホームボタンを長押しします。上の動画にもいくつか使い方が紹介されているので、参照してみてください。

動画を見てもわかるように、パフォーマンスは完璧ではありませんが、Androidのことなので、しばらくしたらスムーズに動くことを期待したいですね。あくまでもこのiDroidプロジェクトは、iPhoneでiOSとAndroidのデュアルブートができたら楽しいなあという、ギークのちょっとしたお遊びです。試してみた方は、是非感想を教えてくださいね。

Adam Pash(原文/訳:山内純子)