【2月17日 AFP】民主党(Democratic Party of JapanDPJ)の小沢一郎(Ichiro Ozawa)元代表に近い衆議院議員16人が17日、小沢氏を党員資格停止処分にする党の方針に反発し、民主党会派からの離脱届けを提出した。重要法案の採決で政府案に賛成しない可能性もあるとしている。

 会派離脱届けを出した16人の議員は、菅直人(Naoto Kan)首相の指導力の欠如と、民主党が政権交代を実現した2009年の総選挙時の公約を守れていないことに抗議していると語った。会派離脱の動きが出たことで民主党内部の亀裂が表面化した。

 民主党が衆議院に持つ議席は全体の3分の2を下回っているため、同党の衆議院議員の一部が採決で賛成しない場合、参議院で否決された法案を衆議院で再可決できない事態もありうる。

 時事通信(Jiji Press)が17日に発表した世論調査で菅内閣の支持率は17.8%に下がった。早稲田大学(Waseda University)の加藤哲郎(Tetsuro Kato)客員教授(政治学)は、菅政権は長くは持たないという見方が国民の間に広がっていると指摘している。(c)AFP/Frank Zeller