mixi、メアドで友人を探す機能、初期設定に非難の声も

http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20101201_410912.html

「メアドでマイミク登録」はこれまでも、mixiに登録済みの友人にマイミクを申請可能だった。今回の仕様変更により、mixiへの登録の有無やプロフィール情報を確認してからマイミク申請やmixiへの招待メールを送信できるようになった。
なお、同機能は初期状態で有効となっており、匿名でmixiを利用しているというユーザーなどからは非難の声も上がっている。

上記の通り、匿名で利用している人は少なくありませんが、メールアドレスとアカウントが、この検索機能によりひも付けされてしまうことによって、匿名を前提に他人にはどこの誰の話かわからないことを前提に書いてある日記の内容が一挙にどこの誰の話かわかってしまうなど、プライバシー権侵害等につながってしまう恐れが大きいと言えるでしょう。そういうことにはならないという期待、信頼を、不意打ちで裏切ることにもなりかねず、かなり問題があると思います。利用規約変更をいつ、どのように行うかは、運営者側の裁量に委ねられている部分が大きいものではありますが、逸脱すれば民法上の不法行為の問題も起きかねません。なぜ、こういったことが安易に行われるのか、強い疑問を感じます。

追記(平成22年12月2日):

mixi「メアドでユーザー検索」取り下げ 反発受け3日で見直し
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101202-00000095-zdn_n-inet

この変更についてネットでは、「メアドを知らせているがmixiでつながりたくない相手にもmixiのIDを知られ、プロフィールなどを見られると困る」といった声が上がっていたほか、掲示板などで公開されている他人のメールアドレスからmixiのIDを突き止め、日記のコメント欄で嫌がらせをするなど、悪用の報告もあった。

速やかな対応自体はそれなりに評価できますが、一旦生じてしまった被害は、元には戻せないので、公開前に慎重な検討が必要であったと言うしかないでしょうね。
会員数が膨大で、運営者側が動けば、動きに応じて大きな影響が及ぶ以上、動く前に、複数の目で見て多角的に検討するということを、公開前のフローの中に組み込んでおくべきでしょう。

2010年12月01日のツイート

特捜事件の「可視化」検討=郵便不正検証で最高検

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101202-00000159-jij-soci

検察関係者によると、最高検は、郵便不正事件の公判で供述調書の大半が却下されたことなどを受け、容疑者が任意で自白したことを立証するために、特捜事件の一部可視化を検討。現職の特捜部幹部らからも意見を聞いている。

「一部」というところが問題でしょうね。徹底的に任意性を奪い去るような取調べをしておいて、抜け殻のような状態の被疑者取調べを、可視化と称して録画、録音する、といったことは、特捜部であれば何の抵抗もなくやってのける可能性があります。目的のためには手段を選ばない、悪魔的な組織であるということを、常に念頭に置いておく必要があります。
生き残りを賭け、いろいろと画策しているようですが、国民としては、今後とも、だまされないように十分注意して見て行く必要があるでしょう。

コミュニティ参加で友人に通知 mixi新機能、ユーザーから猛反発

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1012/02/news086.html

マイミクシィ(マイミク)を追加したりコミュニティに参加するとほかのマイミクに自動で通知する機能。この機能をオフにすることはできず、公開範囲を限定することもできない。
ユーザーからは「他人に知られたくないコミュニティに参加する場合もあり、通知されたら困る」「マイミクに行動を監視されたくない」といった声が上がっており、この機能に反対するmixiコミュニティが10件以上でき、3万人が参加している反対コミュニティもある。

mixiはこれまで、仲のいい友人や同じ趣味の仲間同士が、公開範囲を細かく限定しながら交流できるクローズドなSNSとして発展してきた。だが最近は方針を転換、Facebook的なリアルタイムでオープンなプラットフォームを志向しており、従来から利用してきたユーザーの意識と、運営側の意図との間にひずみができているようだ。

この機能は、他のSNSで既に導入しているものがあって、ミクシィとしては、それを真似たのでしょう。
人によりミクシィの使い方は様々で、こういった機能を歓迎する人もいれば、歓迎しない人もいて、人それぞれですから、使いたくない人は機能をオフにするとか公開範囲を限定できる、といった仕様にするのが望ましいでしょう。技術的にそれほど困難なことではないと思うのですが、「リアルタイムでオープンなプラットフォーム」に皆を引きずり込んで行きたいということなのでしょうか。そういった強引な手法は、利用者が離れて行く原因になりかねず、長い目で見て得策とは言えないでしょう。
最近のミクシィは迷走しがちで、今後の行方に不安を感じるものがあります。