『MHF』が“フォワード.1”へと進化! その驚愕の内容を運営プロデューサーが語りまくる!
ゲーム PC Xbox 360●“過去最大級のアップデート”を運営プロデューサーがついに語る
2011年4月20日、カプコンの『モンスターハンター フロンティア オンライン』で、大型アップデート『フォワード.1 “襲来、双極の脅威”』が実施される。今回からアップデートの名称が“シーズン”から“フォワード.”に変わり、追加されるコンテンツのボリュームは過去最大級。その全容を探るべく、運営プロデューサーの杉浦一徳氏にインタビューを決行したぞ。
――最初に“フォワード.”のコンセプトや構想をお聞かせください。
杉浦 シーズン10がひとつの節目となる数字であることは、おわかりかと思います。また、『MHF』はサービスインから約4年という長い時間が過ぎています。この4年という期間が過ぎたことで、スタッフにもお客様にも、ある意味、保守的な雰囲気が漂っているのではないかなと感じていました。そこで、名称を完全に変えてみることで、今後の『MHF』へさらなる新しい風を入れていこう、ということになりました。
――どういう経緯で“フォワード.”という言葉になったのでしょうか。
杉浦 "フォワード"という単語は、お客様にもかなりわかりやすい単語ですし、意味もわかりやすいからです。また、これは我々の決意でもあります。"前進する"と言葉にすることは簡単ですが、実際に行動したとき、それがどれだけたいへんであったか。この4年間、カプコンのオンライン事業を新規事業として進めていく中で、スタッフ全員がこのようなことを感じて、苦しんできました。それでもあえて、「これから『MHF』をさらに前進させていく!」という意思をお客様に伝えつつ、自分たちの決意とするべく選んだ言葉、それが"フォワード"なのです。
――やはり、かなりの量のコンテンツが追加されるのでしょうか。
杉浦 総合的な物量はかなりのものですね。ただ、震災や停電の影響もあって、デバッグが思うようにいかない部分もありました。そのため、4月20日には大型アップデートを行い、5月11日と6月末に分けてリリースすることでフォローしたいと考えています。
――これまでの“シーズン”は10までで一区切りでしたが、現時点で”フォワード”はどのくらいまで構想があるのでしょうか?
杉浦 それはまだまだ言えないですね。この後も何年も続けていくつもりなので、計算上はフォワード.10以降も当然ありえます。2年後や3年後、それ以降も見据えて、悩みながらいろいろ考えています。
――アップデートの頻度は変わらずですか?
杉浦 その予定です。だいぶ定着してきたと思いますが、大型のアップデートは春と秋、冬に行い、夏はパッチでリファインを行うというケースが多いでしょうね。最低でもこれまで同等のペースは維持していきたいと考えています。
――“フォワード”ではどういうことを柱にし、実現していきたいと考えていますか?
杉浦 やりたいことはたくさんあって、ひと言で言うのは難しいですけど、やはり『MHF』の一番の醍醐味はアップデートで追加されていくコンテンツですから、お客様に喜んでいただけるコンテンツをたくさん提供するということでしょうか。その柱だけはブレてはいけないと思います。
――いまの『MHF』がガラリと変わるようなテコ入れは考えていらっしゃいますか?
杉浦 ガラリと変わるという定義にもよると思いますが、いろいろと考えてはいます。これまでもやってきたように遊びかたの幅を広げていくのは当然として、お客様の期待をいい意味で裏切りたいという気持ちはあります。
●謎の力を持つ古龍ルコディオラの実装
――ルコディオラのコンセプトについて教えてください。
杉浦 古龍という存在は『MHF』にとって大きな意味を持っていて、いろいろな数字を見てみてもお客様からの人気はすごく高いんですよ。フォワード.1では初めて『MHF』独自の古龍が登場するわけですから、『MHF』を象徴すべきモンスターになってほしいという願いを込めて開発されています。この部分がコンセプトに大きく影響していますね。
――どんな特徴を持ち、どのような挙動を見せるのでしょうか
杉浦 百聞は一見にしかずということで、まずはプレビューサイトで公開中のプロモーションムービーを見ていただきたいです。動きの片鱗を感じていただければ。テオ・テスカトルだったら炎、クシャルダオラだったら風といったように、古龍はそれぞれに象徴的な力を持っています。もちろんルコディオラも象徴的な強さを持っていますが、これ以上しゃべるとネタバレになっちゃいますので、その単語だけはここでは勘弁してください(笑)。言いたくてうずうずしているんですけど。
――“双極”って感じの能力ですよね。
杉浦 いや〜、どうでしょうね(笑)。
――何もしてないのに、岩がズゴゴゴゴってなるということですよね。
杉浦 粘りますね(笑)。はい、プロモーションムービーでも出ていましたけど、地面の黒い円がポイントです。
――今回、古龍種を実装するに至った経緯はなんでしょうか。
杉浦 『MHF』の大型アップデートは、本来であれば新モンスターが目玉になります。シーズン10では新モンスターの実装をお休みさせていただいていますから、フォワード.1で登場するモンスターはそれなりにすごいものを用意しないといけません。そういう意味では、古龍という存在はわかりやすいですよね。『MHF』初の古龍が、“フォワード”として生まれ変わる最初のアップデートで入るわけですから、プレイする前から説得力のある言葉として響くのではないかと思います。
――古龍種は今後も追加されていきますか?
杉浦 タイミングは断言できませんが、もちろん将来的には可能性はあります。ただ、古龍がポンポン追加されていくと、開発スタッフ的にも襲撃されるメゼポルタ広場的にも大変ですから、そこまで頻度は高くないと思いますよ。
――ほかの古龍と比べて、手ごたえはどうですか? また、HRいくつから挑めますか?
杉浦 古龍ですから、個人的にはかなり手強いと感じました。とはいえ、ルコディオラには下位(HR22〜)でも挑めますので、ぜひがんばって挑戦してみてほしいです。
――古龍が登場するであろう迎撃拠点ですが、そのコンセプトを教えてください。
杉浦 ルコディオラは『MHF』オリジナルの古龍ですし、迎撃拠点もオリジナルのものを用意したかったんです。新しいギミックを追加していますから、これまでの戦闘街とは違った遊びかたができるのはウリの1つですね。それと、ビジュアル面にもこだわりました。狩猟中にオブジェクトの一部が崩れたりとか、狩りのリアリティをそういう部分でも表現しています。開発の労力的にはマップをひとつ作るよりも力を入れてますし、おもしろいものとして仕上がっている自信はあります。PVの中にもあるように、メゼポルタ広場から煙が上がっているのが見えたり、ドキッとする演出にも注目してもらいたいですね。もちろん、ほかの古龍も迎撃拠点で狩りができます。
――これまでの迎撃戦は全部こちらに統一されるんですか?
杉浦 古いものを使うことも可能ですが、当分は新迎撃拠点を積極的に使っていきたいです。フォワード.1では古龍と迎撃拠点が入るということで、古龍にまつわるイベントは少しひねっています。ほぼ古龍のみを討伐していただく、狩人祭ならぬ“古龍の章”というものも企画中です。フォワード.1の前半は、そういう形でスポットを当てていきたいですね。
――特異個体は何体登場しますか?
杉浦 6種ですね。ノノ・オルガロン、カム・オルガロン、リオレイア亜種、ヒプノック繁殖期、フルフル亜種、クシャルダオラです。
――それぞれのモンスターの特徴や見どころを教えてください。
杉浦 ただでさえ強いオルガロンがさらにパワーアップしていたり、コンボ的な攻撃を仕掛けてくるモンスターがいたり、手ごたえは相当あるでしょうね。やっぱり、特異個体自体は本来SRに達したお客様が狩るモンスターですから、高いプレイヤースキルが求められます。
――低いHRでも狩猟できるイベントなどは実施されますか?
杉浦 また企画したいと思っています。シーズン10は新モンスターがいなかったので、かなり特異個体と連動したゲーム内イベントに力を入れました。結果としてはかなり評価が高かったので、今回も何かしらの低いHRのイベントでも特異個体を登場させたいですね。
――PVにはリオレイア亜種が登場しますが、通常種とは違う攻撃を仕掛けてきていましたね。
杉浦 特異個体にもよりますが、見た目が少し違う以外に、今までにはない攻撃をくり出すモンスターもいます。
――個人的に気になるのはクシャルダオラですね。通常は龍風圧をまとっていますけど、それが暴風圧になったりするんですか? そうだとすると接近するのがかなり難しいですね。
杉浦 なかなか鋭い読みですね。先日配信されたイャンガルルガの特異個体の咆哮もかなりハンターの皆さんは苦戦したと思います。つまり、特異個体として定められたフォーマットがあるわけではないので、実際に対峙して体感していただきつつ、その攻略方法を編み出していただくしかないと思います。それと、お話しした内容以外にも6月末のパッチでは、4/15更新分のプレビューサイトで「今までのモンスターとは一味違う!?」として紹介された、「通常のモンスター以上特異個体未満」と言った位置づけのモンスターが実装されます。ただ、同ページに掲載されている赤い目のやつだけは、また少し異なります。こちらについては、今はまだ秘密です。
――新マスコット“グーク”はどういうコンセプトなんでしょうか。
杉浦 最初の企画段階のイラストはお見せできないのですが、その時からはだいぶ違うものが上がってきたので、個人的にはびっくりしています。なんというか可愛らしすぎて(笑)。
――狩りに直接関わるわけではなく、癒しのキャラクターと言うわけですか?
杉浦 今回は癒しキャラですね。狩りと狩りの間に癒されてくれると嬉しいです。もちろん、お客様からのご意見をもとにいろいろアップデートしていく予定ではあります。
――ハンターひとりにつき1羽ですか?
杉浦 今回はそうですね。
●最大級のボリュームで実装される武具
――今度は武器についてお聞きします。新規実装武器はどのくらいのボリュームになりますか?
杉浦 冒頭でお話ししたように、過去最多の武器数が実装されます。MHFオリジナルの剛種武器や剛猫武器、進化武器、ハードコア武器と、ひと通りのジャンルに新デザインの武器が追加されます。他にもたくさんの強化派生が目白押しです。
――今回の剛種武器はルコディオラのものがメインですか?
杉浦 メインはたしかにそうですね。ただ、ルコディオラ以外の剛種武器も用意させていただいてます。もうひとつの目玉として、既存の武器に相当の量で強化派生を入れましたが、ものによっては剛種武器に匹敵する性能のものもあります。狩人祭やゲームイベント系の武器にも、強化派生先が追加されます。これも今回のウリですね。
――強化派生の追加には、どういった意図があるのでしょうか?
杉浦 イベント系の武器は記念品として手に入れるというケースが多いですけど、実用性ではどうしても剛種武器などには劣っていました。お客様の中には「記念品もほしいけど、できればもう少し実用性も高くしてほしい」という方も多かったので、思い切って剛種武器に匹敵する性能に強化できる派生も用意しました。こちらは6月末以降に登場予定です。
――イベント系の防具も強化先が用意されているんですか?
杉浦 それももちろんあります。とくに強く意識したのはFX系ですね。FX系の性能については、かなり力を入れて調整しました。シーズン10で調整したFX系防具はお客様からもスキル構成を高く評価していただきました。あと、ルコディオラの防具はフォワード.1ではFまでの強化になりますが、他のF系に比べたら性能は高いと思いますよ。
――新実装の剛種防具はどうでしょうか?
杉浦 見た目はもともとの防具をカスタマイズして、少し差はつけています。今回はキリンの剛種防具が実装されますけど、女性キャラクターの腰防具の前垂れをどれだけの長さにするか、かなり熱く議論しました(笑)。「短いほうがいい」という男性スタッフも大勢いましたけど、より短くするのはいろいろな意味でどうなのかと。結論としては逆に長くして、前垂れが動いたときの揺れ具合に力を入れています。結構、こういう細かいところもこだわっているんですよ。
――男性防具はマスク風じゃなくなったんですね。僕としてはちょっと残念です。
杉浦 難しいですよね。ビス太さんはケルビフェイク好きですか?
――好きですね。
杉浦 その段階で、私とはセンスに違いがあるかも(笑)。男性キャラクターを使っている人はネタ系が好きな人も多いようなので、ビス太さんみたいな意見も一定の割合でいらっしゃいますね。ちなみに、私は今回のほうが好みなんです(笑)。
――剛種防具の生産には討伐の証を使うんですか?
杉浦 はい、使います。
――F系やFX系に強化はできますか?
杉浦 現段階では強化は存在しないです。というのも、性能やギミックはそうとう凝っているので、強化派生しなくても十分強いものにしてあります。
――剛種武器のような特殊効果はありますか?
杉浦 一定の条件を満たすと、スキルのランクが変化したりします。うちの開発スタッフはそういう隠し要素みたいなものが好きみたいです(笑)。
――剛種武器の発動条件とは違うんですか?
杉浦 考えかたとしては似ていますが、ちょっと違います。
――教えてください!
杉浦 今日は粘りますね(笑)。まだ秘密です!
――残念です……。では、全身を生産するとして、剛種武器と比べて生産難度はどうですか? 使用する討伐の証の枚数によるとは思いますが。
杉浦 だいたい全身合わせて剛種武器ひとつぶんくらいを想定してください。5パーツすべてを作らないと割り切ってしまえば、それほど高く感じないと思いますよ。キリンシリーズは人気がありますから、全部作りたい人も多いでしょうけど。
――装飾品Gはどんなものが追加されますか?
杉浦 剣晶系や瓶追加系がメインです。サブ的なスキルが中心となって追加されます。
――剣晶は防具に頼るしかなかったので、うれしい追加ですね。シーズン10でだいぶ装飾品Gが追加されていますけど、反響はどうでしたか?
杉浦 データを見ると罠師珠Gや火攻珠Gが人気がありましたね。モンスター人気も影響していると思いますが、断食珠Gも人気がありました。
――今後も『MHF』オリジナルスキルの装飾品Gが増えていくんですか?
杉浦 はい。『MHF』オリジナルスキルの装飾品Gを中心に今後のアップデートも鋭意企画中です!
●大量のリファインでより遊びやすく!
――続いて、リファイン要素についてお聞きします。アイテムボックスなどのページ数をかなり増強したんですよね。
杉浦 アイテムボックスは20ページです。パローネ=キャラバンの称号を得たり名声が高くなると追加されていくページ数が最大10ページ。SR100ごとに1ページずつ追加されていくのが最大10ページです。武具は10ページ追加です。かなり気合を入れましたよ。新規購入した機材スペックの限界に挑戦しました。
――これだけページがあれば、さすがに大丈夫でしょう。
杉浦 いや、意外とすぐに「足りない!」というご意見もあるでしょうね。MHFはハンパじゃない数の武器と防具を追加していますからね。私たちもどんどん集めてもらいたいですし。ただ、現状の購入できる機材スペックの限界まで既にきているので、今後の機材の性能が向上しないと簡単には追加できないでしょうね。
――ガンナーの簡易照準に上下反転モードが追加されましたが、要望が多かったのでしょうか?
杉浦 その通りです。Xbox 360版の開始以降、Xbox 360版のお客様を中心に相当量のご意見をいただいています。お時間はかかりましたけど追加しました。
――操作関連についてもうひとつ質問を。シーズン10から操作の先行入力タイミングが変化したように感じますが、これは意図的なものですか?
杉浦 デバッグ部門とカスタマー部門にも確認したんですけど、最初から入っている武器モーションに関してはとくに調整は加えていません。ですが、シーズン10で実装された武器モーションの中には、既存の武器モーションから発生するタイプのものもあって、そこは意図的にいじっています。もし、これらに当てはまらないものがあれば不具合ですので、お問い合わせいただければ嬉しいです。
――なるほど、仕様ということですね。つぎにフリーカメラ制を導入したメゼポルタ広場のリニューアルについて教えてください。
杉浦 『MHF』のアップデートの目玉は新モンスターなので、ログインして広場に降り立ったときに「アップデートしたぞ!」という印象を受けにくいのが悩ましいんですよね。じつは過去に反響が大きかったアップデートの1つは、広場をリファインしたシーズン5.0のときなんですよ。せっかく“フォワード”になるわけですから、見た目的な変化を訴えかけて、ログインしてすぐにアップデート感を味わって欲しかったんです。
――全体の広さやNPCの配置に変化はありますか?
杉浦 3Dになって奥行きが感じられるので、広く感じる人が多いと思います。ですので、前よりは意図的に狭く設計して、その辺りを調整しました。NPCの配置は慣れている方にご苦労をかけないよう意図的に大きく変えてはいなので、すぐに見つけることができると思います。それと、武具のグラフィックを楽しみたい人もいるだろうということで、ズーム機能も用意しています。
――武具工房もリニューアルされていますね。
杉浦 剛猫武器のNPCと親方が近くてターゲットしにくい部分も修正しましたし、使いやすくなっていると思いますよ。
――ここからはサクサク行きます。猟団部屋で狩人弁当が購入できるようになりましたね。
杉浦 これはお客様からのご要望に多かったからですね。
――猟団のランクアップでの追加機能はありますか?
杉浦 これはまだないんですよ。いろいろ企画中ですので、もう少しお待ちください。
――パーティー編成時のお知らせ音がリーダー以外にも聞こえるというのは?
杉浦 こちらもお客様からのご要望どおりです。
――秘伝防具は性能が見直されますが、どのような変化がありますか?
杉浦 すべての秘伝防具をそれぞれFXまで強化し、各秘伝スキルの最上位まで発動させると超高級耳栓が付き、武器の攻撃力も上がります。さらに、一部の秘伝防具には新規追加の特殊効果が発動します。双剣なら砥石高速化、ハンマーなら回避性能+2が付いて、だいぶ強くなりました。
――どうして4つだけ優遇するのかと思ったんですけど、もともと付いていた耳栓スキルを差し替えているんですね。耳栓はスキル値ではなくデフォルトで発動するんですか?
杉浦 そういうことです。ですので、特定の武器種を優遇しているわけではありません。
――スキルや性能面では見直しがありましたが、生産や強化の素材はどうですか?
杉浦 今回はそちらを変えずに性能面を強化することで対応しました。
――交流酒場なんですけど、これはいままでの30人入れる酒場のビジュアルが変更されているんですか?
杉浦 はい、ビジュアルをオリジナルのものにアップデートしました。求人区はもともと4人で狩りをする場所なので、あのビジュアルでよかったんですけど、交流区は30人規模なので、同じビジュアルは狭いという意見もありました。
――SRの防御力補正の撤廃ですが、こちらも要望が多かったのでしょうか。
杉浦 そうですね。シーズン10ではSRポイントの補正を廃止しましたが、これによりランク帯が違う仲間と積極的に狩りに行けているようですし、判断には問題がなかったと思います。これと同様の理由ですね。耐性も緩和されているので、遊びやすくなっていると思います。
――SRに付随して、武器のレア度制限の緩和は予定されていますか?
杉浦 現状では予定はしていません。SRが上がったときのご褒美として設定しているという面もありますので、下げるとSRを上げていくメリットが薄くなってしまいますからね。
――狩人珠スキルがほかのハンターからも見えるようになりました。
杉浦 これもご要望が多かった案件です。
――狩人珠のお手入れがなくなるようなことはあるんですか?
杉浦 多数のご意見を頂いていますし、前向きに検討中といったところでしょうか。
――パローネ=キャラバンの話が出たところで、ラヴィエンテ狂暴期について教えてください。
杉浦 こちらは、パローネ=キャラバンの新たなコンテンツで、HR100から挑めるようになります。6月末のパッチ後に登場する予定ですので、楽しみにお待ちください!(編注:ラヴィエンテ狂暴期に関する情報は、『ファミ通Xbox 360』7月号(5月30日発売)の杉浦運営プロデューサーインタビューにて掲載予定)
――Pシリーズの防具とはどのようなものでしょうか。
杉浦 通常の「S・U」の防具からは、「L・R」の防具へ派生しますが、新たに「P」への派生を設けました。「S」からも「U」からも、同じ性能の「P」へと派生しますが、グラフィックは派生元の「S」か「U」のものを引き継ぐことになります。これは販売アイテムの「P強化券」をご購入いただくことで、派生させて強化できる防具です。
――Pシリーズを実装した経緯は?
杉浦 課金防具はほぼ『MHF:』の新グラフィックです。ただ、昔からプレイされているユーザーの中には、歴史ある防具のアイテム販売版も欲しい、昔ながらのグラフィックを楽しみたい、というご意見も多かったのです。そこで、そのご意見もヒントにS・Uのグラフィックを持つPシリーズを実装しました。
――Pシリーズに付くスキル値はどのようなものでしょうか。
杉浦 同じくS・Uから派生するL・R並みの性能か、それよりも少しサービスしたスキル値が付属します。
――強化券は共通のものになるのでしょうか
杉浦 防具は5部位ありますが、たとえば頭は“P強化券1”、胴は“P強化券2”……といったように、それぞれの部位に対して個別の強化券があります。イメージとしてはターボパックに近いもので、ランダムで1〜5のいずれかの強化券が手に入ります。
――アシストコースのレジェンドラスタが追加されるようですが。
杉浦 太刀、ランス、狩猟笛、ヘビィボウガンの4人を追加しました。これで、全11種類の武器を持つレジェンドラスタが実装されることになります。ほかにも、既存のレジェンドラスタの挙動を改善したりと、アシストコースはさまざまなリファインを予定しています。4月20日時点で、ほとんどのリファイン項目が実装されますが、レジェンドラスタの追加は6月末の予定となっています。
――新消費アイテムが販売されるということですが、どのような効果を持つアイテムなのでしょうか。
杉浦 狩りの助けとなるような便利な消費アイテムを、複数まとめて商品化したものになります。内容は、「便利アイテムセット」のような既存のアイテムではなく、専用の新アイテムです。体力やスタミナを飛躍的に回復させたり、使用すると一部のスキルが発動するようなものもあり、既存のアイテムをパワーアップさせたようなものになっています。最初に試供品として、皆さんにお配りしますので、ぜひとも使ってみてください。
――イメチェンサービスの追加要素をお聞かせください。
杉浦 新フェイスが男女それぞれ2種類ずつ、新ボイスが男女それぞれ4種類ずつの追加となります。今回のボイスも、声優の宮野真守さんと、田中理恵さん他、に担当していただいていますが、前回とはまた違った雰囲気のものになっています。
――盛りだくさんですね。それでは最後に、読者にメッセージをお願いします。
杉浦 アップデートの約1ヵ月前に、震災という出来事が起きたばかりです。『フォワード.1』という記念すべき大型アップデートを、多くの皆さんに遊んでいただきたいと思っていましたが、被災の規模を考えますと、まだまだ『MHF』に戻って来られないお客様もいると思います。複雑な心境なのは事実ですが、やはり「『MHF』というサービスで皆さんを明るく元気にしたい!」ということの一環としてお役に立てば、と考えています。また、いずれ戻って来られたときの居場所を作るという意味で、悩みながらもサービス継続を決行するに至りました。被災されたお客様に対する補償に関しましても、『MHF』としてはお客様視点に立って、誠心誠意がんばっていきたいと考えています。また、これらに関するご意見は大事にしたいと思います。
最後に、『フォワード.1』に関してですが、予想しない事態もあったため、4月20日、5月11日、6月末と分けて段階的に実装していく予定です。1回ごとのボリュームはかなりのものになりますので、飽きることなく次のパッチをお待ちいただけるような内容になっています。そういった意味で、『MHF』初のオリジナル古龍である、ルコディオラも『MHF』の象徴となるモンスターにすべく、がんばって制作しましたので、ぜひとも遊んでいただければと思います。
ゲームを通して皆さんの笑顔を作っていきたい!という気持ちで『MHF』を続けていきますので、ご声援よろしくお願いします。
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