こんにちは。美容研究家の境貴子です。

まだまだ不安の拭えない日々が続き、緊張で体が強張って、ひどい肩こりに悩まされている方もいらっしゃるでしょう。ひどい方は、マッサージで念入りにほぐしても翌日には逆戻りしてしまうようです。

そこで「生粋の肩こり女」を自負する友人にも絶賛された、ご自宅でできる超簡単・肩こりケア法(3ステップ)をご紹介します。

 ■境流・簡単ショルダーケア

1. 温める(ホットタオルで温めて血行を促進させる)

濡れタオルを縦、横、1/4に折り畳み、電子レンジで温めます(ヤケドに注意!)。ビニール袋に入れ、両肩とうなじが温まるように乗せ、首の後ろで手を組みます。タオルがぬるくなり、充分温まったと感じるまで続けましょう。後ろで手を組む事で、背中の僧帽筋と上腕三頭筋を伸ばすストレッチにもなります


2. 流す(リンパ節を刺激して乳酸などの老廃物を流す)

左鎖骨リンパ節(鎖骨下のくぼみ)をやさしく5秒くらいかけて押し、同じく5秒くらいかけてゆっくり離します。これを3回繰り返し、リンパ全体の流れを良くします。一番重要なリンパ節は左鎖骨リンパ節で、体中に流れているリンパ液の終着点。体内の老廃物や脂肪が溜まりやすく、むくみや滞りの原因となるので、毎日のシャワーもココから浴びると良いです


3. ほぐす(患部の周囲からやさしくほぐす)

首を右左交互にゆっくり3回ずつ回し、首周りのリンパ節をほどよく刺激します。肩甲骨を意識しながら、前後に大きくゆっくり3回ずつ回します。最後に机にひじをついて、左右それぞれの肩コリの患部を手で揉みしだきましょう。1.~2. を経たこの段階では、肩こりの患部が相当柔らかくなっているので、あまりガシガシ力を入れず、ご自身が気持ち良いと感じる位の力加減で充分です


ほんの少し手間暇をかけるだけで、サロンで受けるプロクラスのケアになります。私の推奨するケアは、たったの3ステップ「温める」「流す」「ほぐす」です。この順番を守り、しっかりポイントをおさえて定期的に実践していただければ、慢性的な肩こりも徐々に軽減されていくでしょう。

肩こりが起きるメカニズムは様々ですが、病気が起因している場合を除いて、肩周辺の筋肉疲労による乳酸の蓄積が主な原因と言われています。正しい姿勢を保ち、適度な運動で血行を良くすればいいという事は頭ではわかっても、生活習慣や癖はなかなか直せるものではありません。血行不良も相まって肩がガチガチになっている方も多いと思います。そのまま放置すると、冷え症やむくみだけでなく、頭痛や眼精疲労にもつながります。是非、こまめなケアを心がけて下さい。

ご自身でケアする場合、どうしてもダイレクトに患部を強くほぐしてしまいがちです。一瞬楽にはなりますが、もみ返しでさらに辛い思いをする事もありますから、肩こりが起きるフローをキチンと理解して、効率的かつ効果的にセルフケアをしていただきたいと思います。

最後に、ご自身だけでなく親御さん、お友達やパートナーで肩こりに悩んでいる方がいたら、是非ケアしてあげて下さい。親愛の気持ちを持ってケアすれば、より一層の効果が期待できるでしょう。

境貴子