韓国、「Facebook」「Twitter」が国内勢を圧倒か

http://rocketnews24.com/?p=60849

日本における今後を占う上でも興味深いですね。

昨年末まではme2dayがFacebookTwitterをリードしており、昨年9月に至っては、me2dayのページビューがTwitterに比べて5倍程度も多かった。 そうするうちに今年の始めから逆転現象が。なお、先月のページビューはFacebookが5億6千700万、Twitterが1億7千200万、me2dayが1億600万だった。

韓国のある有名教授は開放と閉鎖の差異点を指摘する。 「外国産SNSは開放が特徴である一方、国産のSNSは閉鎖的性格を振り切ることができなくて、結果、サービス活性化が困難に陥っている」。
また韓国の有名ブロガーはAPIの開放を通じたサービスの多様化が成功を決定付けると結論を出している。つまり、サービス別のAPIが公開されれば派生サイトが生成され、すなわち、Twitterなどのサービスも様々なバリエーションの窓口を通じて利用できるようになる。もちろん、NAVERやme2dayは現在開放しているが、去年末にようやく開放を宣言するなど、一部のサービスの開放が遅く、タイミングを逃してしまった。

上記の記事で指摘されているような傾向、状況は、日本においても指摘できるのではないかという気がします。最近、私の周囲でも、ミクシィよりもfacebookのほうが注目度が上がっているようで、友達リクエストをよくいただくのも、今後の大きな流れを示していると言えるかもしれません。
私の場合、ミクシィは、基本的に、リアルで面識がある方との閉じたネットワーク、facebookは、面識の有無等を問わないオープンなネットワークという使い分け、併用をしようと考えていますが、ミクシィとしても、単純にfacebook化するのではなく、独自のテイストといったことを重視した路線ということも検討してみるべきでしょう。

2010年12月11日のツイート

保釈請求に関する準抗告決定(原裁判取消、保釈許可)に対する検察官からの特別抗告が棄却された事例

最高裁第二小法廷平成22年7月2日決定で、判例時報2091号114頁以下に掲載されていました。最高裁は、検察官の特別抗告を棄却したものの、

なお、所論にかんがみ職権により調査すると、裁量により保釈を許可した原決定には、本件勾留に係る公訴事実とされた犯罪事実の性質等に照らせば、所論が指摘するような問題点もないとはいえないが、いまだ刑訴法411条を準用すべきものとまでは認められない。

という判断を示し、判例時報のコメント(最高裁内部の影の声?)では、保釈の運用について、要件をより具体的、実質的に判断し特に裁判員裁判での弾力的な運用を提唱する動向も紹介しつつ、「本決定は、原決定に問題点があることを指摘して裁量保釈の際に考慮すべき点について注意喚起しつつも、このような実務の動向等にも配慮し、運用が変化を見せている中での特別抗告審の介入を控えたものとの見方もできるように思われる。」としています。
問題となった事案は、刃物様のものを使った強盗致傷等の事案で、従来の保釈実務に照らせば到底保釈が認められなかったカテゴリーのもので、こうした事案について、最高裁が上記のような微妙な言い回しをし、判例時報のコメントでも上記のような微妙な評価されていることは、今後の保釈実務に影響し、この種の事案では、従来の基準を踏襲して保釈が認められない方向で処理されることになる可能性が高そうです。

月刊文芸春秋2011年1月号の記事

月刊文藝春秋1月号で、日本テレビ清水潔記者が、「足利事件、国会で明らかになった重大事実」を執筆していて(406頁)、その中で、私のコメントも掲載されいて、1冊、送ってもらいました。ありがとうございました。>文藝春秋、清水記者
これを読むと、足利事件が、真犯人が突き止められない限り終わらない、ということを、改めて強く感じます。
その記事の前に、森功氏による「特捜部から「捜査のプロ」が消えた」という記事が出ていて(394頁)、地検特捜部の特捜資料課(今は名前が変わっているようですが)が、特捜部の捜査を支えてきたことや、その弱体化が捜査に深刻な影響を与えていることが指摘されていて、なかなか重要な点が指摘されていると思いました。弱体化しているかどうかは、しがない弁護士である私の知るところではありませんが、特捜部のこの機能(練達な検察事務官が、様々な基礎資料を広く、深く収集する)が弱体化すれば、充実した捜査が困難になることは間違いなく、かつてのように自らの生活を顧みず寝食を忘れて仕事に取り組むような検察事務官が、なかなかいなくなっていることも容易に推察されて、特捜部の今後は、この点でも暗雲が漂っているという印象を受けました。興味ある方は読んでみてください。