Appleなど大手音楽配信会社が音楽ファイルをスタジオ並の高音質な形式に改革?

2月18日にダウンロード・リリースされたレディオヘッドの新作『ザ・キング・オブ・リムス』でもバンドはMP3とより高音質なWAVの両フォーマットのどちらかでのダウンロードを提供していたが、アップルやアメリカの大手音楽配信サイトeMusicなどでは、高音質音楽ファイルを提供するサービスを実現すべくレコード会社各社と折衝を進めているとローリング・ストーン誌が伝えている。

たとえば、ナイン・インチ・ネイルズなども高音質音源をダウンロードで提供しているし、そうしたサイトもあることにはあるのだが、iTunesがここに参入してくるとなるとダウンロード業界全体がそちらの方向に動くということになるので、PCの再生ソフトや携帯音楽プレーヤーなどに大きな影響をもたらすことになるという。

というのは現在の音楽ファイルでは16ビットの容量が一般的になっているが、高音質ファイルへと移行するとなると、24ビットが主流となるからだ。たとえば、現在は24ビットの音源はマスター音源などごく限られたものに使われていて、一般のCDやMP3には音源を16ビットへと規格を落としているのだが、高音質ファイルが主流となると24ビットが標準的な規格になっていくことになる。

現在でもアップルのマッキントッシュ・コンピュータ、あるいはiTunesやソニックステージなどの 一部のPC再生ソフトでも24ビット音源には対応しているが、iPodやiPhoneなど携帯プレーヤーでは対応していない機種が多いので、こうした機器の機能向上がいずれ図られていくと思われる。そうやって一般ユーザーもごく日常的にレコーディング・スタジオで使われているレベルの音質を享受する日も近いのだとか。
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