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「理想的な淡水水槽」 13.9. 水交換と同時に追肥を行う 前編


デュプラメソッド「理想的な淡水水槽」

13.9. 水交換と同時に追肥を行う 前編


本書で我々が提唱している「理想的な水槽」では、水槽システム全体の水量の少なくとも30~50%が毎月交換されなければならない。特に水槽設置直後においては、これが非常に重要な意味を持つのである。水槽の水の交換により、我々は基本的に下記の二つの事象についての結論を得ることになる。

●窒素が水中で変化した亜硝酸塩や硝酸塩などの物質、あるいは流木や植物などから生成された繊維質や腐敗物質、魚の代謝活動により水槽内に蓄積する老廃物などが、水の交換によって水槽内から除去される。

●水槽内において、たとえば鉄やマンガン、必須微量元素など水草の成長に欠かすことのできない物質を常に供給し続ける栄養素の泉の役割を果たすのは、水草肥料を含んだ交換水である。つまり水交換と同時に水草の肥料を水槽に必ず添加しなければならない。


現在に至るまで水槽の水の交換は、それまでの習慣にならってホースと、水槽の前に置いたバケツを使って行われていた。しかしこの方法はすべての主婦に不快感を与えた。ほとんどの場合、床や壁をまったく濡らさずに水交換を行うことは不可能だったからである。
 
非常に小さな水槽の場合は、上記のような問題は起こらない。しかし「理想的な水槽」では、一回の水交換で運ばれる水の量は、最低でも60ℓから100ℓに達することだろう。そのため水槽の前にバケツを置くのではなく、庭などの散水に使用する長いホースを使用するのがよいだろう。そしてそのホースを水槽に固定し排水を行うには、二つのキスゴムとホースの先に取り付けるストレーナーを用意するとよい。こうすることで水の交換がとても簡単になる。


Cryptocoryne becketii(クリプトコリネ・ベケッティ)



ブログ内検索キーワード
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 マンガン 微量元素 成長 栄養素の泉 肥料 クリプトコリネ





13.9. 水交換と同時に追肥を行う 後編へ続く




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