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REPORT:

『褒め殺し! ヒップホップ・ライター参考書 〜男編〜』

男性ヒップホップ・ライターをクローズアップ!
長年に渡って音楽ライターを研究してきた僕が(ウソです)、日本のヒップホップを縁の下で支え続ける彼らを独断と偏見で選び、紹介したいと思います。コレさえ読めばヒップホップ・マグを読むことが楽しくなるハズ(笑)。
なお「ヒップホップ誌を中心に現在活躍中の”男性”ライター」かつ「雑誌編集者以外」に限ります。常時更新!
 ※五十音順。敬称略

○”独往者”=磯部 涼(いそべ りょう)
 自分にあまりにも忠実な言葉を放つ異端児。時として辛辣すぎて周囲から倦厭されることもあるようだが、彼のように特異な存在はこの業界において重要だ。レコード・ショップの店員。TVプログラムの構成作家もしているとか、いないとか。JPアンダーグラウンド・シーンの知識において彼の右に出るものはいないだろう。
 守備範囲:サザン〜ミッドウェスト〜ウェスト〜イースト・メジャー、USインディ、オールド〜ニュースクール、EUROPE、JPメインストリーム、JPアンダーグラウンド、ネタモノ、他ジャンル全般など
○”サムライ”=一ノ木 裕之(いちのき ひろゆき)
 USアンダーグラウンドとJPを中心に、長年に渡って活躍する敏腕。音の善し悪しを見分ける能力が抜群なので、リスナーには頼もしい存在だ。ウソのない批評も実に嬉しい。
 守備範囲:サザン〜ミッドウェスト〜ウェスト〜イースト・メジャー、USインディ、オールド〜ニュースクール、EUROPE、ターンテーブリズム、JPメインストリーム、JPアンダーグラウンド、ネタモノ、ブレイクビーツなど
○”伝道師”=大前 至(おおまえ きわむ)
 某有名企業を辞職し、一念発起してロスに飛んだ希有なライター。fromアメリカの生きた情報をアナウンスしてくれるのは大変ありがたい。オールドスクールなども得意とする識者。
 守備範囲:サザン〜ミッドウェスト〜ウェスト〜イースト・メジャー、USインディ、オールド〜ニュースクール、EUROPE、ターンテーブリズム、JPメインストリーム、JPアンダーグラウンド、ネタモノ、ブレイクビーツなど
○”ロマンティックな俊才”=北川 達哉(きたがわ たつや)
 ジャジー/メロウ系のインディ・ヒップホップでは日本屈指の博識。卓越した文才の端々に知性の高さを滲ませる。また、ハンドカッツやジャジー・スポートに所属し、その見識を広げている。
 守備範囲:サザン〜ミッドウェスト〜ウェスト〜イースト・メジャー、USインディ、オールド〜ニュースクール、EUROPE、JPメインストリーム、JPアンダーグラウンド、ネタモノ、ブレイクビーツなど
○”極彩色のプロフェッショナル”=小林 雅明(こばやし まさあき)
 古くからシーンを見守るプロフェッショナル。その知識の広さは日本、いや世界有数だろう。英語がぺらぺら。さらに、専らの押韻フェチとの噂。また『bmr』では夫人で漫画家の中尊寺ゆつこさんと夫婦で寄稿している。
 守備範囲:サザン〜ミッドウェスト〜ウェスト〜イースト・メジャー、USインディ、オールド〜ニュースクール、EUROPE、ターンテーブリズム、チカーノ(ラティーノ)、ミックステープ、JPメインストリーム、JPアンダーグラウンド、ネタモノ、ブレイクビーツ、R&Bなど
○”スペシャリスト”=白石 裕一朗(しらいし ゆういちろう)
 『blast』元編集者。またの名をアズーロ。ハシム・バルーチャ氏とプロデュース・ティーム=イル・スオーノ名義でも活動している。編集者からアーティストに転身した希有な存在(最近ライターを退いた萩谷雄一さんもそうらしいが)。結婚おめでとうございます。
 守備範囲:サザン〜ミッドウェスト〜ウェスト〜イースト・メジャー、USインディ、オールド〜ニュースクール、EUROPE、ターンテーブリズム、JPメインストリーム、JPアンダーグラウンド、ネタモノ、ブレイクビーツなど
○”ワールド・ワイダー”=高橋 荒太郎(たかはし こうたろう)
 大型CDショップの店員。メインストリーム系やウェスト/チカーノ系、はたまた日本のヒップホップ全般を得意とする人物。特に雑誌のインタヴュー記事では読者の立場を良く理解した、痒いところに手の届くような質問をアーティストにぶつけてくれる。本業(副業?)であるショップの担当部署によるものか、ヒップホップのみならず他ジャンルにおける知識も豊富だ。
 守備範囲:サザン〜ミッドウェスト〜ウェスト〜イースト・メジャー、USインディ、オールド〜ニュースクール、チカーノ(ラティーノ)、JPメインストリーム、JPアンダーグラウンド、ネタモノ、他ジャンル全般など
○”アンチ・ポップ”=原 雅明(はら まさあき)
 言葉の操縦の仕方、組み立て方の巧みな才人。ノスタルジック路線のヒップホップよりも実験的趣向の音楽を嗜好しているように思う。そういう意味で、”アンチポップ”とはダブル・ミーニングにしてみた。
 守備範囲:サザン〜ミッドウェスト〜ウェスト〜イースト・メジャー、USインディ、オールド〜ニュースクール、EUROPE、JPメインストリーム、JPアンダーグラウンド、ネタモノ、ダンス・ミュージック全般など
○”ゴッドファーザー・オブ・ライティング”=二木 崇(ふたつぎ たかし)
 日本のヒップホップ・ライターの元祖。関西在住。K.O.D.P.にも所属している。人生の初寄稿は『ミュージック・マガジン』にて10代の頃、との噂。また、ドーベルマン・インクで有名なD-ST.エンタテインメントのエグゼクティヴ・プロデューサーでもある。最近は多忙なためか、なかなかその文章を拝めないのが残念。ライター界の神さま。
 守備範囲:サザン〜ミッドウェスト〜ウェスト〜イースト・メジャー、USインディ、オールド〜ニュースクール、EUROPE、ターンテーブリズム、チカーノ(ラティーノ)、JPメインストリーム、JPアンダーグラウンド、ネタモノ、ダンスホール・レゲエ、ダンス・ミュージック全般など
○”プロフェッサー”=古川 耕(ふるかわ こう)
 日本のヒップホップを多角的に見守るライター。時事的なネタ(輸入盤規制問題)やユニークなネタ(TVプログラム「サムライ チャンプルー」など)を雑誌などでいち早く取り上げ、紹介してくれる。つまりは触覚が長いということ。また、長文が理路整然としていて実に読みやすい。文才に長ける人物。
 守備範囲:サザン〜ミッドウェスト〜ウェスト〜イースト・メジャー、USインディ、オールド〜ニュースクール、JPメインストリーム、JPアンダーグラウンド、ネタモノ、ブレイクビーツなど