イギリスの2010年度のライブ・チケットのセールスがここ10年で初めての前年度比減となったことが明らかになった。
2010年はその前年と比較して収益が6.7パーセント減となったが、イギリスの著作権管理団体のPRS・フォー・ミュージックの調べによると、ボン・ジョヴィやポール・マッカートニーなどのビッグ・アーティストのライブの売り上げ不振が影響したとのことだ。
PRSのアナリストであるクリス・キャリーは今回の数字は「つむじ風」のようなものだとガーディアン紙に語っている。「これはそんな大事などではなくて、つむじ風のようなものですよ。わたしはライブ音楽の未来については特に心配はしていません。昨年はビッグ・ネームのツアーが多少足りなかったということがあって、それは2011年にはあてはまりませんから」。
キャリーはさらにテイク・ザットやキングス・オブ・レオンなどといった注目を集めているツアーが2011年の業績を押し上げていくだろうと予測している。
その一方で2010年のレコードの売り上げも2009年と比較して11パーセントもの減少を見せることになった。特に昨年は新作の不調が顕著で、2010年に最もよく売れたトップ10・アルバム10枚のうち8枚が10年にリリースされた作品ではなかった。
レコード・セールスの見通しもまた、アデルの『21』の大ヒットや、大きな期待を集めているコールドプレイやレディー・ガガの新作によって好転する可能性もある。
(c) NME.COM / IPC Media 2011
2010年のイギリスのライブ・チケットの売り上げが6.7パーセント減少
2011.05.17 17:15