10月15〜16日に開催されるNew Acoustic Camp 2011のキックオフ・イベント「New Acoustic Camp
2011 Pre.」。OVERGROUND ACOUSTIC
UNDERGROUNDと、グレイプバインの田中和将と高野勲によるpermanentsが出演。

NACの雰囲気そのまま、リラックスしたムードのイベントだったけど、ライヴはどちらのバンドもかなり充実。まずはpermanents、キーボードとギターのみのシンプルなセットなのに、田中の声が乗ると途端にロックのダイナミズムが生まれるのはさすが。本人はMCで「アウェイとはこういうことか」と言っていたけど、ぐいぐいと観客を引き込んでいく歌はそんなこと全然感じさせなかった。

そしてOAU。6月1日に震災の影響で発売延期になっていたミニアルバム『夢の跡』がリリースされたばかりだが、いまのOAUはすごい。バンドの演奏もTOSHI-LOWとマーティンの声もぐんと柔軟さを増して、表現の幅が広がっているのに、その真ん中に通った筋のようなものはより強靭になっている。新作からの“gross
time〜街の灯”や“ pilgrimage”といった曲の優しいメロディが、確かな力を持って響いてきた。

さらに、New Acoustic Camp 2011、出演アーティストの第1弾発表も。OAUとpermanentsをはじめ、8組が決定。
くわしくはオフィシャルサイトで。
http://www.newacousticcamp.com/

（小川）