U2の360°ツアーの特設円形ステージ、ツアー後はフェスティバル・ステージとして売却か

U2の360°ツアーの特設円形ステージ、ツアー後はフェスティバル・ステージとして売却か - 2010年作 DVD『U2 360° アット・ザ・ローズ・ボール』2010年作 DVD『U2 360° アット・ザ・ローズ・ボール』

2009年から2年にわたって敢行され、いよいよ7月で幕を閉じるU2の360°ツアー。興行記録を塗り替えたこのツアーの最大の目玉は360°の円形ステージと4本の脚で支えていた舞台装置だが、バンドはツアー終了とともにこの舞台装置の売却を考えているとか。

約8700立方メートルもあるこの巨大な装置をバンドは3台用意していて、世界各地で再利用してもらえるようさまざまな地域のプロモーターと交渉を続けているところだという。U2のツアー監督のクレイグ・エヴァンスはビルボード誌に「今回の装置が常駐の利用しやすい施設として再利用されるのを見届けられれば本望です」と語っている。

エヴァンスは具体的にどういう買い手と交渉しているのかは明かさなかったが、屋内施設や屋外円形劇場での導入が検討されているケースが多いと語っている。また、エヴァンスはウォーターフロントなど港湾地帯に設置した場合、稜線的にも見栄えがして観光スポットになりやすいと指摘している。

U2のマネージャーのポール・マッギネスも今回の舞台装置の再利用についてローリング・ストーン誌にすでに語っていて、売却する前にステージ全体を覆う屋根をつけるように設計し直さなくてはならないとも話していた。「今積極的に売り込んでいるところで、きっとどの装置も世界の3か所でフェスティバルのステージとして新しい居場所をみつけるはずだと確信しているよ」。

4本の鋭角的な脚が伸びた今回の装置はその形状から「ザ・クロー(爪)」と呼ばれているが、この中にサウンド・システム、円筒状のビデオ・スクリーン、そして照明装置が埋め込まれているという設計になっている。ただ、売却するのは基本的な骨格部分のみとなるので、サウンド、照明、ビジョンは買い手が自前で用意することになるとマッギネスは説明している。
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