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「理想的な海水水槽」 2.2.2. ろ過と水流



デュプラメソッド「理想的な海水水槽」

2.2.2. ろ過と水流


水をろ過する方法は数多くあるが、水を動かす方法は少ない。海水アクアリウムにとって理想的な水の動きは、水槽の水が1時間に5~6回転するものである。

残念ながら我々の要求を満たす強力なポンプはまだ市場に行き渡っていない。海水水槽を所有する人たちはその代わりに空気で駆動させるタイプのろ過器を信頼しているが、もちろんこれにはポンプを使ったろ過器ほどの能力はない。ポンプを使った外掛け式フィルターは性能は良いが、部屋に置く水槽に設置すると、インテリアの一部としての水槽の見栄えが損なわれる。
現在(1986年)海水水槽のろ過器として底面ろ過、プロティンスキマーあるいは回流ろ過器などが使われている。底面フィルターはイギリス、アメリカ、オーストラリアや日本などで人気があるが、長期的に成功を収めていない。これは、底面ろ過の過程において水はアクアリアナーの望む様には動いてくれないからである。水は常に最も障害がなく移動が簡単な道を選び、底面の同じ場所から出てくる(これは色のついた水を使った水の移動実験で証明されている)。

プロティンスキマーは現時点で最も効果の高いろ過器であり、海水アクアリウムにおいて忘れることはできないデバイスだ。しかし、機械的な脆弱さとコントロールが難しいことが問題だ。これについては、また別の機会に取り上げよう。ひとつだけわかっていることは、海水アクアリウムは今変革期にあり、ろ過技術や水流を作る技術は今後もっと改良されなければならないということである。

 
Urticina felina(オオイボイソギンチャク)





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