「お尻に赤ちゃん2人分」ってスゴくない!?

2011.06.13

 こんにちは。先週はお尻に拳が入ってしまうM歴の長いおじいちゃんのお話をしましたが、世間にはけっこう、お尻に異物を入れて喜んでいる人が多いみたいね。

 懇意にしている肛門科医のM男ちゃんによると、ジュースの瓶を挿入して抜けなくなった、という男性が来院したことがあったらしいわ。その言い訳が、また秀逸なの。「風呂場で孫と遊んでいて、座ったところにたまたま瓶があった」

 あ、り、え、ねぇ〜! どんだけユルユルなお尻なんでしょうね。

 お店に来るM男ちゃんの中にも、「これを入れてください」と、希望のモノを持参なさる方がけっこういるわ。オモチャはもちろん、ゆでたまごや巨大な棒沢庵といった食品まで、バリエーションはさまざま。特に素晴らしいのは長谷部さん(仮名・50代)でしょうね。

 長谷部さんは、マヨネーズ(わさび、たらこ、辛子入りなどもアリ)、パンに塗るディップ、練り歯磨き、シャンプー、リンス、そういった半固形状でチューブに入っている物を大量に持ち込み、苦しくって我慢できなくなるまで、お尻に流し込まれるのが大好きなの。

 しかもプレイ前に体重計に乗って自分の体重を量り、注入後にもう一度量って、何キロ増えたかを確認なさる。どうやらそれがいいみたい。今までの最高記録は、7キロ増だったかしら。赤ちゃん2人分が入っている計算だから、そりゃあもう、おへそが裏返るくらいお腹がパンパンよ!

 「ああ〜。苦しいですぅ。産んでもいいですかぁ」

 長谷部さんはそう言って、目の前でマヨネーズ類を「出産」してくれる。それの何が楽しいのか、長いつき合いながら、いまいちよく分からないのよね。けれども、長谷部さんが幸せそうなら私も見ていて楽しいからヨシとしましょう。

 くれぐれも、ア○ル初心者の方は真似しないようにね。長谷部さんってば、実は女性の腕なら肘までスッポリ入ってしまう、猛者中の猛者だから。ド変態は一日にしてならず、なのよ。

 ■坂井希久子(さかい・きくこ) 31歳。和歌山県出身。同志社女子大卒業後、通販会社勤務などを経て2005年に上京し、都内某所のSMクラブで女王様となる。そのかたわら小説家を志し、09年に「第88回オール讀物新人賞」を受賞。鞭とペンを巧みに使い分け、独自の世界観を打ち立てようとしている。

 

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