【ボストン(米マサチューセッツ州)17日(日本時間18日)=四竈衛】レッドソックス松坂大輔投手(30)が、右肘の張りのため、故障者リスト(DL)入りすることが決まった。メジャー5年目で6度目のDL入り。雨天中止となったオリオールズ戦の試合前に磁気共鳴画像装置(MRI)検査を受け、その後、球団から処遇が発表された。

 不可解さの残る動きだった。午後4時からの試合前会見で、フランコナ監督は松坂の今後に関して「検査結果待ち」との見解を示した。その一方で、午後5時半過ぎには、3Aポータケットのボーデン投手がボストンへ移動中であることが判明。その後、雨天中止決定直後の午後7時、同監督が厳しい表情で松坂の状態について語った。「右肘の張り。必要な期間だけ休養させる。球威だけでなく制球力も落ちていた。どの程度になるかは、医師にも大輔自身にも分からないだろう」。医師の検査結果は公表しないままだった。

 今季の松坂は、好不調の波が激しく、首脳陣の評価は一定しないままだった。前日16日は、風邪による体調不良の影響もあり、5回途中で降板。松坂はチーム事情を考慮して投げ続けたが、結果を残していない現実は否定できない。この日、松坂は「明日お話しします」とだけ言葉を残した。

 最短で6月1日に復帰可能だが、再調整にも近い今回の処遇は極めて厳しい。万全な状態に戻すことが求められており、長期離脱する可能性が出てきた。