ローソンの長谷川進・常務執行役員CIO兼情報システム管掌兼ITステーションディレクター |
ローソンは2008年から2009年にかけて、450億~500億円を投じてシステムを全面刷新する計画だ。店舗で使うPOS(販売時点情報管理)レジやストア・コンピュータ、店頭情報端末「Loppi(ロッピー)」などを新型に切り替えるほか、本部と店舗を結ぶネットワークが光ファイバー網になる。
これらのシステム刷新プロジェクトを指揮するのが長谷川進・常務執行役員CIO兼情報システム管掌兼ITステーションディレクターである。長谷川常務執行役員は「競争に打ち勝つためには、店舗で頭を使って考えて実行してほしいことが多くなっているが、一方で今後の少子高齢化の労働環境を考えるとオペレーションは簡単にしていかなければならないという矛盾を抱えている」と、コンビニが抱える内情を明かす。そのため、新システムはその使いやすさと店員の業務サポートを同時に追求する。
こんな調査結果がある。ローソンが2005年と2006年に実施したミステリーショッパー(覆面調査)による店舗評価では、半年でローソンの品ぞろえが悪化しているとの結果が出た。店員の品ぞろえを「考える力」が急速に落ちている1つの証拠である。
ここで、今後の店舗システムのあり方が問われる。店員が頭を使って明日の発注を考えられなくなるのであれば、いっそのことコンピュータに発注を任せてしまえばいいという割り切りも出てくるだろう。つまり、自動発注の導入である。ただし、コンビニは店舗の発注権限が加盟店のオーナー側にあるので、本部の意向だけでは自動発注には切り替えられない。
そこで長谷川常務執行役員は2008年に稼働を目指す新システムの目玉として、人工知能を搭載した「推奨発注」のためのエキスパート・システムの導入まで目論んでいる。過去の販売実績から個店ごとの発注数を割り出して発注端末に表示する。店員はその数値と、明日の天候や催事を照らし合わせて考えるだけで、発注数を決められるわけだ。
松下電器,テレビ向けサイト「Tナビ」で株価情報を充実 松下電器産業は2006年7月3日,デジタルテレビ向けの生活情報サイト「Tナビ」に載せている株価情報コーナーを充実させたと発表した。ロイター・ジャパンから調達した産業・経済・金融などのニュースや,東洋経済新報社から調達した企業情報や株主優待情報,株式に関する用語集を新たに載せた。Tナビに対応した松下電器のデジタルテレビなどをインターネットに接続すれば,無料で閲覧できる。松下電器は今後も株価情報コーナーの充実を図るとしている。
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