83年に日本でも劇場公開されていた作品が、仕様をグレードアップして、この夏、28年ぶりに上映。

リマスター、ワイドスクリーン化の効果は素晴らしく、
冒頭から抜けるような青空、開幕と同時に放たれる幾百もの風船のカラフルさに、
いきなり目の覚める思い。
なにより、メンバー（特にミック）の眼光のギラつきに、今更ながら驚く。
今は亡きイアン・スチュワートが、一層元気に見えるところには泣かされます。

81年という、パンク・ロックの洗礼を受けた直後の時期で、
彼等もソリッドなロックに回帰し、同時に60年代のデビュー期にも通じる
野性味やシャープさを改めて発揮していた、この頃のライヴ。

それを10万人単位のスタジアム・ショーとして成立させているところに、
あの変革期をサバイバルしてきた巧みさを感じます。

監督は、ハル・アシュビ―。7月2日（土）から公開。