【5月16日 AFP】タイのタクシン・シナワット(Thaksin Shinawatra)元首相派閥の最大野党、タイ貢献党(Puea Thai)は16日、タクシン元首相の末妹、インラック・シナワット(Yingluck Shinawatra)氏(43)を7月3日の総選挙での首相候補に指名した。女性の首相候補はタイで初めて。

 2006年にクーデターで追放されたタクシン元首相は禁錮刑を逃れるために現在は国外にいるが、今でもタイ貢献党の事実上の指導者とみなされている。

 タクシン元首相はそのポピュリスト的な政策によって地方部や労働者などに支持者が多いが、バンコク(Bangkok)のエリート層からは腐敗した独裁者、王制への脅威とみなされ嫌われている。

 一方インラック氏のライバル、民主党のアピシット・ウェチャチワ(Abhisit Vejjajiva)首相はエリート層の支持を受けている。7月の総選挙はタイ貢献党と民主党の接戦になるとみられている。(c)AFP/Anusak Konglang