新木場STUDIO COASTにて『RADARS』を観てきた。

新人バンドをいち早く日本に紹介するイヴェントとしてスタートした、このRADARS。アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアなど各
国で注目を集めているニュー・カマーを集めるべく今回行われた。

第1回目となる今回はＵＫからエヴリシング・エヴリシングとイズ・トロピカル、オーストラリアからリトル・レッドとマイアミ・ホラー、そして日本からPsysalia Psysalis Psycheという5バンドが出演。

Psysalia Psysalis Psycheに続く2番手として登場したリトル・レッドは、メンバー3人がヴォーカルをこなせるという守備範囲の広さが印象的。最新作に収録されているアンセム”RockIt”ではシンガロングも巻き起こっていた。

続くイズ・トロピカルはKitsuneが送り出す期待のニュー・カマー。「ライヴに定評あり」という事前の情報通り、ざらっとした質感をダイレクトにぶつけてくるダーク＆アグレッシブな、ダンスとロックを交配したクロスオーヴァー・サウンドでフロアをガンガンに盛り上げていた。来月リリース予定のファースト・アルバムも楽しみ。

そして、圧巻だったのがマイアミ―・ホラーに続き、最後に登場したエヴリシング・エヴリシング。昨年のサマーソニックでのライヴも評判を呼んでいたが、今回も新人らしからぬパフォーマンスを披露してくれた。“サフラジェット・サフラジェット”から“フォトショップ・ハンサム”で終わるセットももちろん最高だったけど、一番うれしかったのは新曲を聴けたこと。この曲が凄かった。今まで以上にいろんな要素が１曲の中で主張し合っていて、彼らの異才っぷりが更に際立つものに。

昼の2時からスタートして、ラストのエヴリシング・エヴリシングが終わるまで6時間近くあったけど、本当にあっという間だった。（塩澤）