陽光ふるレッドマーキーに登場したのはフィーメイル・バンド、Warpaint。彼女たちの場合、ガールズ・バンドと呼ぶのはしっくりこない。実際、ステージに現れた4人の落ち着きはらったたたずまいがもう、らしい。

フロントにギターとベースが横一線に並び、その3人が、懐かしの4ADを彷彿させる弦の残響をたっぷり含んだ調べを一枚の淡い織物に仕上げていく。と同時に、3人がコーラスも加えることで、Warpaintの音は独特の、あえていえば女性にしか構築することのできないサイケデリックな世界を見せていく。

このあたりが、無類のサイケデリック愛好家、ジョン・フルシアンテの琴線に触れるところなのだろう。途中のMCでは先の女子W杯で優勝したなでしこジャパンを称える一幕も。(宮嵜広司)