ロシアの財政破綻・超インフレ:『見直し屋七兵衛』の世界に通用する商品

2011年06月19日

ロシアの財政破綻・超インフレ

1998年にロシアが財政破綻しました。2001年にアルゼンチン、最近では、アイスランドやアフリカのジンバブエが、財政破綻しました。日本も、1946年に実質財政破綻しました。

1998年のロシアの財政破綻、超インフレ（異常な物価の上昇＝通貨の大幅下落）を体験された方にお会いしました。

今回のインタビューでは、時間の関係もあり、情報の一部だけの収集になりました。

次回は、いろいろなことを聞いてみたいと思います。

以下は、ロシアが財政破綻（民間企業でいえば、倒産状態です）、超インフレが起こった時の国民生活の実態の一部です。

国内では、物価の上昇が激しく、ルーブルの価値がなくなり、国民はほとんど無一文になった。

多くの国民は、山や森に木の実などの食べ物を採りに行き、飢えをしのいだ。

冬は、マイナス30度ぐらいになるので、食料を備蓄した。

銀行の預金金利は２００％になり、1年間で元利合計が3倍になった。

あっという間に、家賃が月給と同じになってしまい、生活ができなくなった。

航空運賃は、ロシア人が一生かからないと稼げない金額であり、ご自身は、外貨を持っていたので、何とか航空機に乗ることができた。

ロシア人と外国人で、2重価格になり、外国人はロシア人の4倍の価格になった。

混乱状況の中で、カジノ開いたりや中古バスなどの交通手段を提供した人一部の人が、大金持ちになった。

海外の銀行に、ドイツマルクや米ドルなどを持っていたので、何とかこの混乱を生き抜くことができた。

次回のインタビューで、詳細を報告します。

ロシアの超インフレは物凄く、1991年から4年間で、物価が1800倍になったとの統計があります。

日本の場合には、1945年から5年間で、物価が８０倍になった統計があります。

以前もご紹介しましたが、今に置き換えると、ガソリンが1L当り1万円というような話です。

月給も同様に上がれば、問題ないとの見方がありますが、月給が80倍には全くなりませんでした。

歴史は、将来に対する判断の参考になりますので、冷静に学ぶことが大事だと思います。