オトニエルの子ども向けワークショップ「ふしぎな現実」[原美術館]

東京・原美術館より

「ジャン=ミシェル オトニエル:マイ ウェイ」展の会期中毎日、原美術館内ザ・ホールにて、ジャン=ミシェル オトニエル自身が考案した子ども向けワークショップ「ふしぎな現実」(Le Réel Merveilleux)を併催します。

L’Île dans ma tête, 2010 Watercolor on paper
ⒸJean-Michel Othoniel/Adagp, Paris 2011 (参考図版)

作家がこのワークショップをイメージして描いたドローイングです。「『わたしの頭の中にある島』は、わたしの想像上の地図です。わたしはその地図の上に、わたしにとって、大切な意味を持つ作品、動物、場所を描きました。」(ジャン=ミシェル オトニエル)

【ワークショップ概要】
海外で公開中のものを含むジャン=ミシェル オトニエルの作品12点を、AR(拡張現実)*の技術を用い、3D画像でご鑑賞いただけます。ピクトグラムをカメラにかざすとオトニエルの作品が大画面に立体的にプロジェクションされ、世界中に点在する作品を仮想体験できます。また子どもたちがぬり絵を通して絵を描くことの楽しさを学べるコーナーもご用意しております。

*ARとは:Augmented Reality(拡張現実)
現実の環境から知覚に与えられる情報に、コンピュータが作り出した情報を重ね合わせ、補足的な情報を与える技術。(参考文献: IT用語辞典) 


撮影:スズキアサコ

【趣旨と背景】
このワークショップは、「両親の愛に育まれ、美術館で美しいものに触れる幸せな幼少時代を過ごした」というアーティスト、ジャン=ミシェル オトニエルが、子どもたちに絵を描き、夢をかたちにすることの素晴らしさを伝えたい、と考えて企画されました。ドローイングを描いて構想を練り、構造計算や試作などを経て、最終的に大型の立体作品として具現化する、という作品制作のプロセスを、子どもたちが感覚的に体験できるように、ぬり絵(お絵かき)と、AR(拡張現実)の二つのエリアによって構成されます。このワークショップはポンピドゥー センター(パリ)、プラトー美術館(ソウル)においてはパソコンのモニターを用いる形で行われましたが、このたび原美術館(東京)ではプログラムを一新、より透明感のある画像を大画面にプロジェクションする形にグレードアップし、いっそうダイナミックな体験が可能になりました。

【ぬり絵エリアとコンテストについて】
会場にはぬり絵用のものを含む7種類のオリジナルドローイングと色鉛筆が用意されています。「好きな絵を選んで、あなた自身の夢、好きな場所、好きなもの、お気に入りの思い出など、何でも頭に浮かんだことを描いてください」(ジャン=ミシェル オトニエル)。また、「ドローイングコンテスト」も行ないます。ご応募いただいた作品の中から、オトニエル賞、原美術館賞、ボンポワン賞を選出し、後日素敵な景品を差し上げます。詳しくは会場にてワークショップスタッフにお尋ねください。

  
撮影:スズキアサコ

【ブック「ふしぎな現実」について】
東京での開催にあたり、オリジナルブック「ふしぎな現実」も発行されます。美しいドローイングや作品の図版、作家の思いをつづったテキストで構成された本です。ワークショップで用いられているのと同じピクトグラムも掲載されています。オトニエルスタジオのサイトにアクセスし、それらをウェブカメラにかざすと、ご家庭でも3D画像をお楽しみいただけます(詳しい操作法はブックをご覧ください)。このブックは、1月7日(土)より原美術館内ザ・ミュージアムショップにて、1月25日(水)より全国のボンポワンブティックにて販売いたします。

ワークショップ用ブック「ふしぎな現実」
¥1,575(税込)
作品:ジャン=ミシェル オトニエル/本文:マリー デプレシャン/出版社:Editions courtes et longues/発行年:2011年/ページ数:72頁/版型:33 x 24 cm/日本語表記

【共催 ボンポワンについて】
ワークショップ「ふしぎな現実」はフランスの高級子ども服ブランド「ボンポワン」と原美術館の共催で行われます。繊細さと洗練、高いクオリティを特長とする子ども服づくりを続け、生活全般に美しさを探求するボンポワンは、「人々の生活に魔法をもたらしたい」と考え、ロマンティックで幻想的な制作を続けるジャン=ミシェル オトニエルの活動に共感し、このたび展覧会への協賛に加え、ワークショップを共催する運びとなりました。
http://www.bonpoint.com

【ジャン=ミシェル オトニエル プロフィール】
1964 年、フランス、サン テティエンヌ生まれ。1980 年代より、硫黄、鉛、蜜蝋といった可変性の素材を使って制作。93 年よりガラスを用い始める。装飾性と官能性が作品の特徴として挙げられ、カルティエ現代美術財団(2003 年)、パリ装飾美術館(2007 年)、ポンピドゥー センター(2011 年)などで個展を開催の他、ドクメンタIX(1992 年)や光州ビエンナーレ(2000 年)、イスタンブール ビエンナーレ(2007 年)などの国際展でも活躍。日本では、1991 年に原美術館の別館 ハラ ミュージアム アークにて開催された「Too French」展に参加、3 週間の滞在制作を行った。また2006 年には東京都現代美術館での「カルティエ現代美術財団コレクション展」に参加。現在はパリ在住、作品はパリのGalerie Perrotinにて紹介されている。

【開催要項】
子ども向けワークショップ「ふしぎな現実」
会場:原美術館ザ・ホール 東京都品川区北品川4-7-25 〒140-0001
主催:ボンポワンジャポン株式会社、原美術館 
キュレーション:ラボワット株式会社
参加費:無料(別途、原美術館入館料が必要です。)
* 開催期間、開館時間、休館日、入館料は展覧会「ジャン=ミシェル オトニエル:マイ ウェイ」に同じ

an exhibition curated by La Boite
Jean-Michel Othoniel is represented by Galerie Perrotin
All developed by Studio Othoniel and LM3LABS

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原美術館
杉本博司 ハダカから被服へ
3月31日[土]―7月1日[日]

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原美術館ウェブサイト
http://www.haramuseum.or.jp
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