グローカルな視点から考える大学生の就学力

「グローカルな視点から考える大学生の就学力の向上」セミナー。

 

18日の朝はマイナス10度以下、という寒い日でしたが、東海大マルチメディアホールの中は本当に「熱い」充実した一日になりました。

 

イケア新三郷店の泉川玲香ストアマネジャーは「グローバリゼイションについて、①社会また組織にその用意はあるか?、②個人個人にその意思および意志があるのか?」という問いかけから始められ、イケアのワークライフバランスの考え方と実情を詳しくご紹介頂きました。

 

とくに印象に残ったのは、「短い労働時間でどうして競争力が維持増進出来るか」で、以下のポイントを指摘されました。

 

なぜこのような取組みをするのかについては、①より良い結果に結びつき、②同時にもっと楽しくすることが出来る、との明解な説明でした。つまり、ワークライフバランスと競争力は二者択一ではなく、補完関係にある、ということです。

 

・simplicity            シンプルに、私たちらしく

・diversity            性別年齢国籍に多様なコワーカー

・take responsibility        一人一人が責任を持つ

・flexibility for change      変化への柔軟性

・creativity           一つの方法にこだわらないクリエイティビティ

・rested and energized     ゆとりと活力

 

その後はTeam Izumikawaの7人の侍から「3つのturning points」のプレゼンを頂きました。

 

・Iman Monfared (BON Manager)    勉強、留学、海外での仕事

・藤塚葉子 (Com-in Manager)       カナダの国旗、space、大平原

・中田聡一郎 (IF Manager)                言葉、国際ボランティア、異文化

・Fami Lee  (HR Manager)               English, アメリカ、Dream

・Piotr Nowak (Sales Manager)          moving, home furnishing, people

・クリスチャンセン 愛 (CR Manager)   高校受験失敗、高校留学、国際結婚

・Mattiaz Fredriksson (ISL Manager)   世界の扉、世界への鍵、無限の可能性

 

次いでローカルな視点からは、北海道生産性本部の南幸衛・専務理事のプレゼン(下)。

詳細な調査結果と分析から、北海道の新入社員の意識の本州以南との違いが明確に把握出来ました。そして、7つの具体的な提言も頂きました。

 

会場からはたくさんのご質問やコメントを頂き、時間は予定よりもオーバーしても足りませんでした。次回はイケア新三郷店を訪問し、「これからの働き方、ワークライフバランス、ライフスタイル」について意見交換をしたいという声があり、ぜひ実現したいものです。

 

また頂いた貴重なご意見をベースに、今後どのように〈アクション=行動〉に移していくかがわれわれに課された大きな課題です。

 

改めて泉川さんの2つの問いかけを考えてみる必要があります。①社会また組織にその用意はあるか?、②個人個人にその意思および意志があるのか?」

 

聴講していた何人かの学生に聞いたら、全員が〈イケアで働きたい!〉との感想でした。私もあと10歳若ければ、と思うほどでした。参加者のコメントにも〈これではNIPPONの会社が総なめになっても仕方がない〉との発言もありました。

 

学生にはイケアでもぜひ働いてほしいと思います。と同時に、イケアのような、あるいはそれ以上にクリエイティブな会社やNPOを自ら立ち上げる起業マインドにも期待したいものです。

 

ワクワク、ドキドキ、感動のセッションでした。ありがとうございました。何歳になってもワクワク体験は大切ですね。そのような場に出かけ続けたいと思います。