和歌山・水難偽装

妻殺害の罪で夫起訴 和歌山地検

 和歌山県白浜町の海水浴場で昨年7月、大阪市内の飲食店店長、野田志帆さん=当時(28)=がシュノーケリング中に水難事故に見せかけて殺害されたとされる事件で、和歌山地検は11日、殺人罪で夫の孝史容疑者(29)を起訴した。取り調べに対し、黙秘を続けているという。

 起訴状によると、平成29年7月18日午後4時半ごろ、白浜町の臨海浦海水浴場で志帆さんを溺れさせ、殺害したとしている。

 捜査関係者によると、搬送先の病院で、志帆さんの体内から水難事故としては異例ともいえる多量の砂を検出。志帆さんには3千万円の生命保険が掛けられ、孝史被告が受取人になっていたほか、交際していた女性宅と自宅との二重生活になった昨年1月ごろから、スマートフォンで殺害方法を検索していた。こうしたことから、地検は起訴が可能と判断したとみられる。

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