元世界5階級制覇王者の挑戦者ノニト・ドネア(35=フィリピン)が4回終了TKOで王者ライアン・バーネット(25=英国)を下した。11年以来約7年ぶりにバンタム級王座に返り咲き、準決勝進出を決めた。

19戦無敗で前2団体(WBAスーパー、IBF)統一王者のバーネットに対し、ゴング後から前に出たドネアは好戦的だった。動きの良い王者とのテクニック勝負に入ると、4回には右拳を出した王者がダウン。直後に立ち上がって同回は戦い抜いたが、4回終了に背中痛を訴えて棄権。ドネアのTKO勝ちとなった。

試合後、ドネアは自らのツイッターで「今夜、自分に起きたすべてのことを神に感謝したい。バーネットにはリングで対戦してくれたことに感謝し、回復をお祈りしたい。彼がまた回復してリング復帰することを信じています」と対戦相手に敬意を表し、勝利を報告した。

これで来春予定の準決勝では、WBO世界同級王者ゾラニ・テテ(30=南アフリカ)と激突することも決まった。なお反対ブロックの準決勝は、WBA世界同級王者井上尚弥(25=大橋)-IBF世界同級王者エマヌエル・ロドリゲス(26=プエルトリコ)の顔合わせ。井上はロドリゲスに勝利すれば、ドネア-テテの勝者との決勝になる。