レビュー

iOS 12新機能レビュー、オリジナルのアニ文字が作れる「ミー文字」やアクティビティを監視できる「スクリーンタイム」などが新たに登場


AppleのiPhone/iPad向けOSの最新版「iOS 12」の配信が始まりました。今回のアップデートでは大きな外観上の変化はない一方で、AR機能の強化やUIの改善、Siriの機能強化などが盛り込まれています。

iOS 12 - 特長 - Apple(日本)
https://www.apple.com/jp/ios/ios-12/features/

◆通知画面のグループ化
メッセージ受信やアプリからの通知のトピックがアプリ単位でグループ化され、上下に重なった状態で表示されるようになりました。見やすさが向上したことに加え、グループを一括で消去できるなど便利性もアップしています。


通知をタップするとこのようにグループが展開されて個別の表示を確認することが可能。また、右上の「×」をタップすることで一括消去ができます。


また、グループを左にスワイプすると、「管理」「表示」「消去」のメニューが出現。ここで「管理」をタップすると……


通知のスタイルを変更することが可能に。「目立たない形で配信」を設定すると、それ以降はロック画面には通知が表示されず、サウンドも再生されず、バナーも提示されず、Appアイコンにバッジも表示されない状態となります。


◆「バッテリーの状態」画面にバッテリー使用状況を示す棒グラフが登場
設定画面の「バッテリー」で、バッテリーの残量や使用状況を示すグラフが表示されるようになりました。以下の画面はまだ半日程度しか使っていない状態なのでグラフが横方向に短くなっていますが、毎日使っているとバッテリーの残量などが一目で確認できるようになります。


このグラフでは、グラフをタップして時間帯を選択すると、その時間の範囲でどのアプリがバッテリーを消費していたのかを確認することができます。


また同様に、「アクティブティを表示」をタップすることで、各アプリのアクティビティ時間に切り替えることも可能です。


◆スクリーンタイム
どれだけの時間がアプリに費されているのかを1日と過去7日間の時間軸で把握し、さらに、どれだけの時間をアプリとウェブサイト上で過ごすかを自分で選べるようにサポートする新しいツールが「スクリーンタイム」です。画面には、以下のように棒グラフでアプリが使われた時間が表示されます。


また、端末を持ち上げた回数や、通知があった回数の統計を確認することも可能。


使用状況を確認したあとは、端末を使う時間を制限することも可能。画面を見ない時間帯を設定する「休止時間」やアプリを使う時間の上限を設定する「App使用時間の制限」、逆に制限を回避して常に使用するアプリをあらかじめ決めておく「常に許可」、そして不適切なコンテンツをブロックする「コンテンツとプライバシーの制限」の項目が登場しています。またこの制限は、「スクリーンタイム・パスコード」を設定しておくことで厳重に管理したり、制限時間の延長を許可したりが可能です。


さらに、iCloudにサインインしている全てのデバイスの画面で見ている時間を合計する「デバイス間で共有」や、ファミリーが使用しているデバイスでスクリーンタイムを使用できる設定が可能な「ファミリーのスクリーンタイムを設定」などの項目もあります。なお、制限時間は毎日0時にリセットされるとのこと。


◆「おやすみモード」のオプションが追加
着信と通知がオフになる「おやすみモード」にオプションが追加され、「1時間後」「明日の朝まで」「この場所から出発するまで」や、ミーティングなどの予定が終わった時におやすみモードが自動的にオフになるようにカレンダー上で設定できるオプションが追加されました。


また、「ベッドタイム」をオンにしておくと、翌朝にiPhoneのロックを解除するまでディスプレイを暗くして、夜間に届く通知の音を消しておくことも可能です。


◆ARKitを使ってオブジェクトを採寸できる「計測」アプリが登場
空間を立体的に認識することができるAR機能を使って、カメラで捉えた物体の寸法や面積を測定できる「計測」アプリが登場しました。iOS 12の初期状態では、「便利ツール」フォルダの中に入っています。


計測ツールは、オブジェクトの2点を指定することでほぼ正確な寸法を一瞬で計測することが可能。


さらに、四角形のオブジェクトであれば4隅を自動で認識し、サイズを自動的に検知することもできます。ミリメートル単位で正確に寸法を出すほどの精度が必要な場合はキチンとしたメジャーで測る方が良さそうですが、家具を買うときに部屋の大きさを測りたいときなどには役立ちそうなアプリでした。


◆「アニ文字」がアップグレード
顔の動きに追従して別のキャラクターが動き出す「アニ文字」が強化され、新たに「コアラ」「ティラノサウルス」「ゴースト」「タイガー」の4つが追加されました。また、ウインクと舌を出す動作にも新たに対応。それぞれがどんな風に動くのかは、以下のムービーで確認できます。

iOS 12で追加された「アニ文字」の新タイプ「コアラ」「ティラノサウルス」「ゴースト」「タイガー」を試してみた - YouTube


また、自分の個性や雰囲気にマッチしたオリジナルのアニ文字が作れる「ミー文字」が登場。肌の色や髪型、顔の形、ヒゲ、メガネなどありとあらゆる顔のパーツを組み合わせることで、自分にピッタリなミー文字を作ることが可能になりました。これらのアニ文字を使って、最大で30秒間のムービーを撮影できるようにもなりました。

iOS 12で登場した「ミー文字」で自分オリジナルのキャラクターを作ってみた - YouTube

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
iPhone・iPad向け「iOS 12」が登場、自分の顔でアニ文字を作る「Memoji」やARKit 2が登場 - GIGAZINE

Appleの「WWDC 2018」で発表されたiOS 12・macOS Mojave・watchOS 5などまとめ - GIGAZINE

iPhone 5sやiPhone 6など旧端末で最新のiOS12を動かすとどうなるのか?iOS11と比較 - GIGAZINE

「iPhone XS/XS Max」はLTE通信速度が大幅に向上することが判明 - GIGAZINE

「iPhone XS」&「iPhone XS Max」が発表、iPhone Xの後継機は2モデル展開&3カラー展開 - GIGAZINE

in レビュー,   モバイル,   ソフトウェア, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.