[8]想いが2倍伝わる!書き上げた文章を見やすく伝わりやすく仕上げるためのレイアウト処方箋
餃子屋本舗の楠です。ご覧いただきありがとうございます。
前回の記事では写真の効果的な魅せ方などについて解説いたしました。
今、私はクラウドファンディングに挑戦中ですが、前回書かれていたような写真のテクニックを使い、現在169%の達成率に届いています。(残り19日)
金額ベースで見ると848,494円と決して多くありませんが、私は特に有名店でもSNSで沢山フォロワーがいる訳ではありません。
条件的に恵まれていた訳ではありませんので、そうした意味からも小さな成功例ですが参考にしやすいと思います。
また、私はたくさんの事例研究をしてからプロジェクトを立ち上げていますが、それでも、やってみないと分からなかったことが多々ありました。
事前に知っておけば「こんなミスはせずに済んだ」「次はもっと上手くやれるのに」と後悔していることも正直あります。
このブログでは、あなたがそんな思いをしなくても良いように、私が失敗したことについても説明していきます。
今回お伝えするテーマはページを作り上げる際のレイアウト方法についてです。
なぜ、そんなことをするのかと言うと、あなたの伝えたいことを短時間で支援者に理解してもらうためです。
悲しい現実ですが、あなたがどれだけ一生懸命に書いた文章でも、ほとんどの人は最後までじっくりと読んでくれません。
読んでいる最中にも、LINEでメッセージが届き、プッシュ通知でニュースが次々に飛び込み、関心を奪い合う時代ですから、短時間で読める工夫を施さなければ、途中でページを閉じられかねません。
短い時間で支援者に想いを届けるために有効なのは「小見出し」を積極的に使うことです。
小見出しとは、本の目次のようなもので、このページで言うところの「テクニック1〜〜」と書いてある部分のことです。
以前、私が提供した文章作成のテンプレートには「お題」がありましたね。
その名前を変えるだけで小見出しの出来上がります。
<文章テンプレート>たとえば、私の例でいえば、<▶商売のエピソード>を「ジャズミュージシャンから実家の餃子店の跡継ぎに」としています。
▶ごあいさつ(そのままでも可)
▶あなたの商売について
▶あなたの商売のエピソード(苦労して乗り越えてきた話など)
▶このプロジェクトを立ち上げたきっかけ(コロナの影響など)
▶このプロジェクトで実現したいこと
▶情熱を込めてリターンの紹介
▶資金の使い道(そのままでも可)
▶最後のメッセージ(そのままでも可)
他にも、文章の長いところは300文字くらいを目安に分割して、そこにも小見出しを入れてください。
小見出しは本文よりも遥かに読まれやすいので、長い文章であれば分割してタイトルをつけた方が有利です。
そうすると、人によっても差があると思いますが、全部で10個ほどの小見出しができますね。
どんなタイトルをつけるかについては、次の太字の説明を参考にしてください。
[参考:文字数カウントサイト] http://www1.odn.ne.jp/megukuma/count.htm
原稿で特に強調したい箇所・コンセプトの種を言い表す文節は太字で強調しましょう。
「6」でご説明した童話 桃太郎の話を覚えていますか。
ここでは桃太郎のストーリーを60文字で以下のようにまとめていましたね。
桃から生まれた桃太郎。おじいさんおばあさんの元、すくすく育つ。第六回目の記事では、この要素をひとつでも変えると、ストーリーが変わってしまうということをご説明しましたね。
強くたくましく育った桃太郎は鬼退治へ
犬、猿、キジにきび団子を渡して仲間に
見事、鬼を倒して宝物ゲット
こうした、あなたのストーリーに外してはいけない箇所は必ず太字にしてください。
そして、最低限、この太字と小見出しさえ読んでもらえれば、話の4割は理解してもらえるように工夫しましょう。
注意したいのは、太字はつけ過ぎると目立ちにくくなりますから、最小限にとどめることです。
本文の20%くらいを目安に試してみてください。
また、参考までに私のプロジェクトでどこを太字にしたのかチェックしてみてください。
<私のプロジェクトページの例>
私は元々はジャズベーシストを志していたのですが、
リーマンショックで廃業の危機に立たされた両親の餃子店を手伝いはじめたことがきっかけで後を継ぎました。
そのときは潰れる寸前まで追い込まれましたが、家族で力を合わせて乗り越え、二年前には店舗を二倍に増床し、フルリニューアルオープンも果たしました。
しかし、今回の新型コロナウイルスにより、
大阪では二度目の緊急事態宣言が発令され、予約のキャンセルが相次ぎ、またもや大打撃を受けました。
正直なところ、廃業しようかと真剣に悩むほど厳しい状況ですが、
大変な思いをしているのは私だけではありません。他の飲食業界の方も同じように苦しんでいます。
ここで太字にしてあるところが、私にとってのコンセプト種(桃太郎の核)です。
ご覧いただくとパッと見てスグに赤色の小見出しが目に入り、次に太字のワードが目に飛び込んでくるのがお分かりいただけるかと思います。
こんな風に、小見出しと太字を意識して使ってください。それだけで想いは断然と伝わりやすくなります。
写真の下にくっついている文章は「キャプション」と呼ばれ、
本文より4倍も多く読まれることが研究によって明らかにされています。
それほど注目される箇所なのですから、キャプションはなるべくつけるようにしましょう。
ただ、ひとつ注意点があります。
先程、㊤でご紹介した私のプロジェクトページの例(太字項目)を見ると、キャプションをつけている所とつけていない所がありますね。
これには理由があるのですが、キャプションを入れ過ぎると本文が読みづらくなってしまうのです。
ですから、一旦ハメ込んでみて、読みづらいと感じたら取りましょう。
キャプションの内容は、太字の時と同じようにコンセプトの種(桃太郎の核)やそれを補強するようなワードにしてください。
ちなみに、CAMPFIREにはキャプションをつける機能が最初から備わっています。(画像を入れてマウスオーバーすると項目が出てきます)
以上が、想いを届けるために必要なテクニックです。
今挙げた「小見出し・太字・キャプション+写真」だけで言いたいことが6割は伝わるように意識してください。
原稿を書くときは、どうしても本文ばかりに集中してしまいますが、この段階では読む人の気持ちになって、ページをザッと見たときに伝わるのかという視点でレイアウトを作っていきましょう。
このステップを経るだけでも、あなたのページ作りはワンランクもツーランクも引き上げられます。
あなたも経験があると思いますが、
文字がビッシリと書かれたサイトを見ると「ウッ」となって読む気が起こらないことってありませんか?
<例えば、こんな感じです>
実は、パソコンで何気なく書いた文章を、スマホでチェックすると文字だらけになることってよくあるのです。
これでも読めないこともないですが、読みにくいので離脱率が高まってしまいます。
それを回避するのが改行です。
その例として良いのは、今あなたが読んでいるこのページです。
基本的には句点「。」で一行空け、長い文になるときは読点「、」でも一行空けています。
パソコンで見ると少し違和感があるかもしれませんが、ほとんどの人はスマホで閲覧しますから、モバイルでの読みやすさを優先させてください。
また、プロジェクトページの編集は大抵パソコンで行うため、よっぽど意識しないと、気づかないうちに「文字だらけの罠」に掛かってしまうので注意してください。
それを回避するための、スマホブラウザチェックの小技があるのでご紹介します。
ChromeやSafariなどのブラウザには実は開発者向けにPC上でスマホ画面を確認できるツールがついています。
私はChromeをメインに使っているのですが「F12」を押すとスマホブラウザで確認できる機能が立ち上がります。(ファンクションキーやOSによっても変わります)
<PCでスマホブラウザを見た時の画面>
こんな感じで見えますので、いちいちスマホで確認しなくても作業が捗るので便利です。
また、○で囲んだところから画面サイズを変更できますが、最新機種にしないように注意してください。
現在のスマホの画面サイズの平均値は5.59インチだそうですが、普及とはタイムラグがあるので、少し控えて考えた方が無難です。
私はだいたい4.7インチ(iphone SE2)くらいの見え方で調整しました。
また、ある程度仕上がったら自分のスマホでもプレビュー画面を見てください。
タッチ操作とマウス操作、画面と顔の距離が違うと受ける感覚も変わるので、最終的なチェックは私もスマホで行っています。
PCでスマホブラウザを見る詳しい方法はコチラから
↓
https://www.buildinsider.net/web/chromedevtools/01
上の画像はスマホで見たときの私のプロジェクトを繋ぎ合わせたものです。
ここで見てもらいたいのは文字と写真の間隔です。
私が意識したのは、スマホ画面で見た時に「全て文字だけのページ」をなるべく作らないということです。
文字の間にバランスよく写真を挟むことで適度なスピードで読み手がスクロールしていけるように考えています。
この手法は以前紹介したイベリコ豚の生ハムプロジェクトで使われています。
文字がぎゅっと詰まっていると、スマホで同じ箇所をずっと眺めることになり読み手が退屈してしまいます。
かといって写真だらけだとスクロールが早すぎて文字が流れてしまいます。
そのバランスに気をつけて改行を組み合わせましょう。
また、私のプロジェクトページでは本当に伝えたいことは、写真を無くして文字だけにしています。
こうしてメリハリをつけることで、文字だけのページでも読んでもらえるようになるのです。
===
以上が、書き上げた文章を伝えるためのテクニックです。
手を入れていくほど自分のページが見やすくなるのを実感できるはずです。
少し大変ですが、ガンバっていきましょう。
今回の記事は以上です。お疲れさまでした!
あと、残すところはトップページですね。
がんばっていきましょう!
タグ :クラウドファンディング
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