三井住友銀行は7月6日から、412ある全支店の窓口対応について、来客が事前にインターネットや電話経由で予約できるようにした。予約がない顧客も引き続き対応するが、予約客を優先的に接客する。「店での待ち時間が長い」との声もある中、手続きを迅速化させて新型コロナウイルスの感染リスク軽減を図る狙い。全店での予約制導入は3メガバンクで初めてとなる。
非対面の口座開設数は2.5倍
金融機関は社会的に不可欠なインフラを担う「エッセンシャルワーカー」として、新型コロナ禍でも窓口営業を続け切れ目なく金融サービスを提供してきた。そんな中、来客を制限するような今回の予約制実施は、やや唐突感があるかもしれない。しかし、三井住友銀は2019年1月から、混雑緩和の目的で2店舗に試験的に予約制を導入したのを皮切りに、徐々に対象店を広げていた。1年半かけて行員、顧客へのヒアリングを踏まえてサービスのレベルアップを図っており、予約関連システム環境も十分整ったことから、全店導入を決めた。
【5/16締切!】春割・2カ月無料 お申し込みで…
- 専門記者によるオリジナルコンテンツが読み放題
- 著名経営者や有識者による動画、ウェビナーが見放題
- 日経ビジネス最新号12年分のバックナンバーが読み放題
この記事はシリーズ「小原擁の金融まんだら」に収容されています。フォローすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。