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鹿野晃院長 新型コロナ感染体験語る「熱は重要ポイントではない」最初は陰性「検査早すぎた」

2021年1月28日 18時05分

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鹿野晃院長

鹿野晃院長

 ふじみの救急病院(埼玉県三芳町)の鹿野晃院長が28日、TBSの情報番組「ひるおび!」に出演し、新型コロナウイルス感染症にかかった体験を療養中の映像を交えて語った。発症しても陰性だったが3日後に陽性に。自宅内を区分けすることで家族への感染を避けられたという。
 1月8日に熱っぽさを感じ、9日に37度の熱、せき、たんの症状が出た。この日のPCR検査では陰性で風邪と思ったという。連休を挟んだ3日後、12日のPCR検査で陽性となり、自宅療養に入り、25日に陰性に戻った。28日の段階でもせきが残っており、診察に戻っていないという。
 自宅療養中の16日、熱が下がり始めた時期にカメラに向かい、症状を説明。「寒気が半端ない。常にぞくぞくして解熱剤が切れると熱が上がる。人生で1、2を争う風邪のつらさですね」。ぐったりと顔は赤く、「息が切れてきました」とせき込んで撮影を打ち切った。
 体重は5キロ落ちた。肺炎はなかったが症状は重かったが、入院待機患者がいたため優先的に入るのは許されないと思い、自宅療養を決めたという。
 最初のPCR検査で陰性だったことには「検査が(発症から)早すぎたということかな。感染初期は唾液より鼻からの検査の方が精度が高い可能性がある」とした。
 当初、体温37・5度以上の感染指標があったが、「37度以下でも陽性はたくさんいます。お年寄りは感染しても熱が上がりにくい。熱は重要な(判断の)ポイントではない。熱がないからコロナでない、ではない」と注意を促した。
 感染したと推測されるのは、7日にコロナ患者に実施したネーザルハイフロー療法。鼻から酸素投与をする、患者への負担の少ない治療だが、周囲に飛沫(ひまつ)が広がりがちだそうで、「マスク着用を守ってもらえない人は適用しないという運用にしたい」と話した。
 自宅療養中、子ども3人を含む5人家族で隔離される中、自宅内を黄色テープで区分けし、家族への感染を防いだという。共有する洗面所、トイレに出入りする時はマスクを着用し、ドアノブを消毒した。また、「自宅療養で症状が急変する人は血栓が起きていることがある。脚の血流が悪くなるので、できる範囲で予防の体操を」とエコノミー症候群の注意も訴えた。

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