Académie de musique française de Kyoto

JM Luisada
Mireille Alcantara Bruno Pasquier Philippe Manoury Olivier Charlier Pierre Reach
Jean Ferrandis Dominique de Williencourt David Walter Georges Pludermacher Sylvie-Gazeau Ghilaine petit-Volta

ミレイユ・アルカンタラ
Mireille Alcantara 声楽

パリ・エコール・ノルマル音楽院教授

Mireille Alcantara

パリ国立高等音楽院にて、声楽、ソルフェージュ、オペラの1等賞を得て卒業。マリア・カナルス・バルセロナ国際音楽演奏コンクールで銀メダルを受賞するとともに、ラ・ロシェル現代音楽声楽コンクールの本選に出場する。その後、ライン・ドイツ・オペラのメンバーとして、6年間、ショスタコーヴィチ「鼻」、オアナ「フェードルのための音節譜」などの舞台に出演。また、ナント、ボルドー、トゥールーズ、アヴィニヨンなどフランスの多数の歌劇場にて、モーツァルト「フィガロの結婚」、グノー「ファウスト」、ロッシーニ「婚約手形」、プッチーニ「三面扉絵」、メノッティ「領事」などに出演した。ジャン=クロード・カサドシュ、ウイリアム・クリスティら指揮者との共演多数。また、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場では「ペレアスとメリザンド」メリザンド役で出演(ジェームズ・レヴァイン指揮)。95年よりパリ国立高等音楽院教授を務めた後、現在、パリ・エコール・ノルマル音楽院教授。


ジャン=マルク・ルイサダ
Jean-Marc Luisada ピアノ

パリ・エコール・ノルマル音楽院教授

Jean-Marc Luisada

85年のショパン国際ピアノコンクール入賞以来、国際的に活躍するピアニスト。シャルル・デュトワ、マレク・ヤノフスキ、佐渡裕、ユーディ・メニューイン、ミシェル・プラッソンら著名な指揮者や、ロンドン交響楽団、フランス国立管弦楽団、NHK交響楽団などのオーケストラと共演。ヨーロッパの多数の音楽祭に定期的に招かれるほか、各地の主要ホールで演奏活動を行う。ピアノを学び始めたのはドゥニーズ・リヴィエールの下であり、続いてパリ国立高等音楽院でピアノをドミニク・メルレに、室内楽をジュヌヴィエーヴ・ジョワ=デュティユーに師事した。また、パウル・バドゥラ=スコダやニキタ・マガロフ、ミロシュ・マギンらの指導も受けた。こうした巨匠達から得た教えを、現在はパリ・エコール・ノルマル音楽院や多数のマスタークラスで、自身の弟子たちに伝えている。ディスコグラフィは多彩であるが、作曲家ではショパンを特に好んでおり、その録音は常に確固たる評価を得ている。


ジョルジュ・プルーデルマッハー
Georges Pludermacher ピアノ

ピアニスト

Georges Pludermacher

3歳でピアノを始め、11歳で入学したパリ国立高等音楽院ではリュセット・デカーヴ、ジャック・フェヴリエらに師事。ヴィアンナ・ダ・モッタ国際ピアノコンクールとリーズ国際ピアノコンクールで第2位、79年ゲザ・アンダ国際コンクール優勝。ソリストとしてゲオルク・ショルティはじめ多くの指揮者と共演する一方、ナタン・ミルシテインらとの共演により室内楽への愛着も深める。ドビュッシーのエチュードの演奏でル・モンド・ドゥ・ラ・ミュジーク誌賞、ディアパゾン誌賞、フランス・ディスク・アカデミー大賞を受賞した他、ベートーヴェンの「ディアベリ変奏曲」でシャルル・クロ・アカデミー大賞受賞。98年、4番目のペダル「ハーモニック・ペダル」を備えたピアノでベートーヴェンのピアノソナタ全曲をライヴ録音。最新録音は、自身の編曲によるピアノ・ソロ版のストラヴィンスキー「春の祭典」。13年、東京でベートーヴェンのピアノソナタ全曲演奏会を行う。元パリ国立高等音楽院教授。


ピエール・レアク
Pierre Réach ピアノ

パリ地方音楽院 教授

Pierre Reach

標高2800メートルのピック・デュ・ミディ山頂にヘリコプターで運搬したピアノを用いた演奏会や、ピレネーピアノフェスティバルの設立など、各地で演奏活動や教育活動、様々な企画の開催に取り組む。オリヴィエ・メシアンコンクール第1位、自身が師事したルービンシュタインの名を冠したアルトゥール・ルービンシュタイン国際ピアノコンクール入賞、エットレ・ポッツォーリ国際ピアノ・コンクール第1位、マリア・カナルス国際コンクール第2位。現在、パリ地方音楽院およびカタルーニャ高等音楽院教授、上海音楽学院名誉教授。レコーディングでは、バッハ「ゴルトベルク変奏曲」や、その名がフランスで再発見されるきっかけとなったアルカン、ベルリオーズ「幻想交響曲」のリスト編曲版などで知られる。室内楽も好み、ジェラール・プーレ、クリストフ・ヘンケルとはピアノ三重奏曲を録音。各国のマスタークラス教授の他、オリヴィエ・メシアン、モンツァ、ポッツォーリなど国際コンクールの審査員も務める。


オリヴィエ・シャルリエ
Olivier Charlier ヴァイオリン

パリ国立高等音楽院 教授

Olivier Charlier

10歳でパリ国立高等音楽院に入学し、ナディア・ブーランジェ、ユーディ・メニューイン、ヘンリク・シェリングに師事。ミュンヘン国際音楽コンクール、モントリオール国際コンクール、シベリウス国際ヴァイオリン・コンクール、ロン=ティボー国際コンクールなどで次々と受賞を重ねる。フランス国立管弦楽団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団をはじめ、世界各国のオーケストラとの共演で国際的なキャリアを築く。幅広いレパートリーを誇り、ベートーヴェン、シューマン、メンデルスゾーン、モーツァルト、ヴィヴァルディ、グリーグ、サン=サーンス、ラロからデュティユーの「夢の木」、グレグソン、ジェラール、スコットの協奏曲まで、積極的にレコーディング活動を行う。若き日に参加したマールボロ音楽祭以来、室内楽にも熱心で、プラード・カザルス音楽祭、ラ・フォル・ジュルネなど各地の音楽祭に定期的に参加。現在、パリ国立高等音楽院教授。


シルヴィー・ガゾー
Sylvie Gazeau ヴァイオリン

パリ国立高等音楽院 教授

Sylvie Gazeau

ニース地方音楽院で学んだ後、パリ国立高等音楽院で65年にヴァイオリンで、67年に室内楽でそれぞれ1等賞を受賞。同年のマリア・カナルス・バルセロナ国際音楽演奏コンクールと翌68年のカール・フレッシュ国際ヴァイオリン・コンクールで第2位。70年、インディアナ大学でヘンリク・シェリングとジョーゼフ・ギンゴールドに師事し、ギンゴールドのアシスタントとなる。79年、フランスでエネスコ賞の「年間優秀ヴァイオリニスト」に選出された。マールボロ音楽祭を始め各地の音楽祭に出演するほか、ロンドンのメロス・アンサンブルでの第1ヴァイオリンや、ピエール・ブーレーズのアンサンブル・アルテルコンタンポランではソロ・ヴァイオリン奏者を務めた。85年、パリ国立高等音楽院ヴァイオリン科教授に就任。98年より、同音楽院教育部門のヴァイオリン指導法教授。ヴァトロ・ランパル・ヴァイオリンコンクールでは芸術監督を務める。


ブルーノ・パスキエ
Bruno Pasquier ヴィオラ

パリ国立高等音楽院 教授

Bruno Pasquier

43年生まれ。61年にパリ国立高等音楽院で1等賞を獲得。65年ミュンヘンの弦楽四重奏国際コンクールで優勝。65年~85年、パリ・オペラ座管弦楽団の首席ヴィオラ奏者、85年~90年、フランス国立管弦楽団の首席ヴィオラ奏者。豊かで美しく力強い音色によって、世界で最も才能あるヴィオラ奏者のひとりと評せられている。ヴァイオリンのレジス・パスキエ(弟)とチェロのロラン・ピドゥーとともに弦楽三重奏団を結成。レコード録音では、76年にディスク大賞、77年にフランス・ディスク・アカデミー大賞など多数の賞を受賞。様々な制作にも携わり、08年、ラジオ・フランスにて映画「青いパパイヤの香り」や「夏至」の音楽を担当したトン=ツァ・ティエのヴィオラ・コンチェルトを演奏。数々の国際アカデミーでも教えており、72年よりパリ国立高等音楽院にて教鞭をとる。レジオン・ドヌール勲章シュヴァリエ章、芸術文化勲章オフィシエ章受章。


ドミニク・ド・ヴィリアンクール
Dominique de Williencourtチェロ

パリ地方音楽院 教授

Dominique de Williencourt
©Arthur Ob.

ジノ・フランチェスカッティに助言を受けた後、アンドレ・ナヴァラ、フィリップ・ミュレール、マルセル・バルドン、ジャン・ユボー、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチに師事。これまで50ヶ国以上で演奏しており、ショスタコーヴィチ弦楽四重奏コンクールやアンドレ・ナヴァラ国際コンクールでは審査員を務めた。バクリ、ショヴォーなどの作曲家から作品を献呈されており、積極的に初演にも参加。バッハ、ハイドン、ベートーヴェン、ブラームス、サン=サーンス、ドヴォルザークらの作品のほか、多くの旅行から着想を得て自ら作曲した作品を多数録音。フランス・ディスク・アカデミー大賞受賞。14年、自身の作品の2枚目のアルバム「L’influence russe」を発表。現在パリ地方音楽院で教鞭を取るほか、各国の講習会で定期的に指導している。フランス国家功労勲章シュヴァリエ受章。使用楽器は1754年製J.Gagliano。弓は1825年製F.X. Tourte。


ジャン・フェランディス
Jean Ferrandis フルート

パリ・エコール・ノルマル音楽院 教授

Jean Ferrandis

モーツァルトのフルート協奏曲K314を演奏した際、アダージョを聞いたバーンスタインに「彼はまさにパン(牧神)である!」と言わしめるほど称賛を得たフルーティスト。リヨン国立音楽院のマクサンス・ラリユーのクラスで満場一致の1等賞を得て卒業後、プラハの春国際音楽コンクールでのグランプリなど、国際コンクールでの入賞多数。その後、シャンゼリゼ劇場(パリ)、アリス・タリー・ホール(ニューヨーク)、浜離宮朝日ホール(東京)、ウィグモア・ホール(ロンドン)、モスクワ音楽院、フェニーチェ劇場(ウイーン)など、各国のホールでリサイタルを行う。オネゲル、モーツァルト、シューベルト、C.P.E.バッハや上林裕子の作品をこれまでに録音している。コンサート活動と同時に指揮者としての活動や教育活動にも熱心で、現在、パリ・エコール・ノルマル音楽院とカリフォルニア州立大学フラトン校にて教鞭を取る。アジア、ヨーロッパ、オーストラリア、アメリカでは定期的にマスタークラスでの指導も行う。


ダヴィッド・ワルター
David Walter オーボエ

パリ国立高等音楽院 教授

David Walter

パリ国立高等音楽院でオーボエ科と室内楽科の1等賞を得て卒業後、5つの国際コンクール(アンコーナ、プラハ、ミュンヘン、ベオグラード、ジュネーヴ)で入賞を果たす。80年以来、モラゲス木管五重奏団のメンバー。87年、パリ国立高等音楽院オーボエ科教授に就任。97年~09年、ロンドンのギルドホール音楽院オーボエ科教授。ソリストおよび指導者として世界各国に招聘されているほか、指揮者としてもマリインスキー歌劇場管弦楽団、シモン・ボリバル交響楽団、イル・ド・フランス国立管弦楽団などと共演。パスティッチョ・バロッコ アンサンブルの創設者かつメンバーでもあり、室内楽奏者としても多数の演奏団体との共演を果たすなど、充実した活動を行っている。さらに、これまでソナタからオペラまで650曲以上の編曲を手がけており、自ら作曲した作品も30曲を超える。15年にはグリム童話を翻案した新作オペラを発表予定。


ギレーヌ・プティ=ヴォルタ
Ghislaine Petit-Volta ハープ

パリ地方音楽院 教授

Ghislaine Petit-Volta
©jean.marc volta

ブリジット・シルヴェストルとピエール・ジャメの下で学んだ後、パリ国立高等音楽院でジェラール・ドゥヴォスとクリスチャン・ラルデに師事し、81年にハープ科で、82年に室内楽科でそれぞれ1等賞を受賞。定期的に有名オーケストラに招かれ、これまでロリン・マゼール、ゲオルク・ショルティ、小澤征爾、リッカルド・ムーティ、ピエール・ブーレーズ、サイモン・ラトルなどの指揮の下で演奏した。現在は、自身が設立したトリオ・アンタラでの室内楽の演奏活動のほか、各国でソリストとして活躍。あらゆる表現形態を柔軟に受け入れ、ジョン・ケージ、クロード・プレー、フェリックス・イバロンド、トン=ツァ・ティエら現代音楽の作曲家たちともコラボレーションしてきた。レコーディングでは、ハルモニア・ムンディでの中世音楽から、ドイツ・グラモフォンでのピエール・ブーレーズ指揮による現代音楽のレパートリーまで、多様な分野に取り組んでいる。現在、パリ地方音楽院教授。


フィリップ・マヌリ
Eric Tanguy 現代音楽特別公開講座

作曲家

Philippe Manoury
© Philippe Stirnweiss

52年生まれ。パリ・エコール・ノルマル音楽院とパリ国立高等音楽院で、マックス・ドイッチュ、ジェラール・コンデ、ミシェル・フィリッポ、イヴォ・マレクに師事。74年、クロード・エルフェによる「Cryptophonos」初演により、一躍その名を世に知らしめる。81年、IRCAM(フランス国立音響音楽研究所)に招聘され、数学者ミラー・パケットと共に、リアルタイムでのインタラクティブな音響処理のためのコンピュータ言語の研究に携わる。その研究から生み出されたのが、「Jupiter」「Pluton」など一連のライブ・エレクトロニクス作品である。教育の分野では、リヨン国立高等音楽院教授などを務めた後、カリフォルニア大学サンディエゴ校で教鞭を取った。パリ市賞をはじめ多数の賞を受賞しており、01年初演のオペラ「K…」は、フランス劇作家・作曲家協会大賞受賞。近年も、ピアノ、オーケストラ、エレクトロニクスのための「Echo-Daimónon」など、新作を発表し続けている。