Mere

いつだってあなたの声に惹かれて
彷徨う月光蟲
いつだってあなたに恋をしていた

ただただ曖昧に

言葉にするまでもなく
終わりは消えるだけ
この声は届かないまま
焦がれ震えた恋も

夜明けに逢うように約束を
ただあなたを待つ時計の下
気配の無い朝靄だけ
あなたを曖昧にして欲しくて

排したはずの涙が流れて
歪んだこの景色全て曖昧で

いつだってあなたの声に惹かれて
彷徨う月光蟲
いつだってあなたに恋をしていた

夜明けの蟲は焦がれて
ただあなたを待つ時計の下
気配の無い朝靄だけ

私を曖昧にして欲しくて

この手に触れたものが君であって欲しい
それなら光を失っても怖くないから