鬼の洗濯板・洗濯岩のどちらが正しいか、またその説明についての記載は無し。
当館の所蔵する学術資料・郷土作家・大学・県の資料でどちらの記載であったか、については以下のとおり。
一 『日向』(日向郷土誌資料 第11・12)(日向郷土会/編 昭和8年)p40・・・鬼の洗濯板
☆ この資料は「青島の最初の解説書。青島神社宮司、宮崎高等農林学校、宮崎師範学校教官らが執筆。」と『宮崎県大百科事典』に紹介されている。
二 『日向の風土と観光』(昭和26年 宮崎県土木部観光課 宮崎県)・・・鬼の洗濯板
三 『青島総合調査報告書』(中島茂/編 宮崎大学農学部宮崎リンネ会 昭和29年)p20・・・鬼の洗濯岩
四 『日向』(中村地平/著 角川書店 昭和32年) p50・・・ 鬼の洗濯岩
五 『日向郷土事典』(松尾宇一/著 歴史図書社 昭和55年)p4・・・ 鬼の洗濯板
六 『宮崎の自然』(宮崎県/企画 宮崎日日新聞社 昭和56年)p168・・・鬼の洗濯板
七 『宮崎の理科ものがたり』(宮崎県小学校教育研究会理科部会 昭和57年)p97・・・鬼のせんたく板
八 『宮崎県大百科事典』(宮崎日日新聞社 昭和58年)p133・・・ 鬼の洗濯板(岩)
九 『日本大百科全書 1』(小学館 昭和59年)p103・・・鬼の洗濯板
十 『日本の天然記念物』(加藤陸奧雄ほか/編 講談社 1995年)p887…鬼の洗濯板
十一 『日本の地形7 九州・南西諸島』(町田洋・太田陽子・河名俊男・森脇広・長岡信治/編 東京大学出版会 2001年)p194・・・鬼の洗濯岩
⑤『宮崎県の天然記念物(地質鉱物) 天然記念物緊急調査(地質鉱物)報告書』(宮崎県教育委員会 平成18年3月)p17・・・鬼の洗濯板
ほか、明治・大正・昭和初期の資料やガイド(『宮崎県見聞記』、『日向の青島』など)も確認したが、ほとんど青島の紹介のみで、波状岩についての記載はあったが、波状岩は「奇岩」などという表現にとどまり、「鬼の洗濯岩」「鬼の洗濯板」いずれの表現も無かった。