富士ロジテックHD
富士ロジテックHD

通販D2CEコマース事業者の EC物流代行・発送代行オムニチャネルコマースでの流通加工から店舗物流までを、一般社団法人 通販エキスパート協会認定スペシャリスト:「通販CXマネジメント」・「フルフィルメントCX」メンバーとスタッフがサポート致します。
全国11拠点のDC/FCから、先進RaaSマテハンロボットRFIDなどと、OMS・WMSとコマースシステムをAPIで連携して、物流・発送代行サービスを「スタートアップ特別限定プラン」から、100億円を超える事業者に最適な分散保管・分散出荷返品・交換サービスまでを一貫でデザインする「顧客購買後体験」によって、LTVの向上が実現できる「感動物流サービス」を提供中です。物流業界の最新トレンドを盛り込んだお役立ち資料も無料でご提供しています。

【D2C・eコマース カテゴリー事例研究】フード・Foods:日本でも世界でも拡大が続く市場

D2C eコマース ビジネスモデル


Written by 植島 寛子


eコマースフードは、近年ec業界で注目を集めている分野です。日本でも今後成長が見込まれていますが、詳しくは分からないという人も多いでしょう。今回は、消費者にとっても身近になるであろうeコマースフードについて解説していきます。

eコマースフードとは?

eコマースフードとは、インターネット上で新鮮な食品や加工品、飲み物、食べ物の売買の取引を行うことです。日本では、食品ecと呼ばれることもあります。例えばネットショッピングでカップラーメンをまとめ買いすることはeコマースフードを利用したといえるでしょう。消費者が外出することなく、食品の手に入れられる仕組みが整いつつあります。
eコマースフードの種類
大きく3つの種類に分類可能です。

① ネットスーパー型

ネットスーパーは、スーパーで販売されている食材や商品をインターネット上で注文し、宅配してもらうサービスです。ネットスーパーによっては、朝注文すればその日の夕方に届く場合もあります。日本では既存の店舗があるスーパーが、配達範囲エリアに向けてeコマースフードサービスを実施していること多いです。Amazon Freshをはじめとする店舗を持たないネットスーパーも登場しつつあり、少子高齢化の日本でも注目をあつめています。

② 一般型

一般型eコマースフードは、食材や過去品をメーカーのサイトや通販モールで購入できるサービスのことです。例えば、Amazonや楽天でお取り寄せグルメを購入することは、この種類に分類できるでしょう。重たい米や酒類をネットで購入する人も増えつつあり、消費者にも浸透している分類だと言えます。

③ サブスク型

サブスク型は、定期的に決まった食材を宅配するサービス。有機野菜やこだわりを持った食材、簡単に調理できる調理セットなどコンセプトを持って提供されていることが多いです。生協は、サブスク型の代表例といえるでしょう。総合通販会社や生産者団体が運営することもあります。

eコマースフードのメリット

eコマースフードのメリットは、消費者は自宅で手軽に食材が購入できるという点です。eコマースフード登場前は、消費者は実在する店舗に実際に足を運んで食材を購入するしかありませんでした。eコマースフードの発展により、外出が難しい人も食材調達で悩む心配が少なくなりました。

eコマースフードのデメリット

eコマースフードは、手に取って購入できません。加工品や飲み物であれば問題ありませんが、新鮮な食材は自分の目で見て状態を確認してから購入したいと考える人もいるでしょう。例えばバナナを購入する場合、eコマース画面上では価格や産地しか確認できないことが大半です。しかし同じ価格のバナナでも、スーパーでは一房4本のものと5本のものが混在していることが少なくありません。家族の人数が多いので一房が多い方がいいなと考えていても、ecフードでは細かく指定できないことが多く、希望に沿った買い物ができないことがあります。自分で食材を選びたい方にとっては、大きなデメリットでしょう。

世界のeコマースフードの市場規模と成功事例

それでは世界の市場規模と成功事例をご紹介していきます。ここでは日本とec先進国アメリカと中国についてまとめてみました。

日本

日本の市場規模は、経済産業省の「平成30年度 我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備」報告書2018年の食品部門のBtoC-EC市場規模は1兆6,919億円であり、EC化率は2.64%です。
コロナ対策で巣ごもり需要が増えたことで、現在はもう少しEC化が進んでいる物と考察できますが、まだ始まったばかりの市場といえるでしょう。日本ではスーパーやコンビニの利便性が高いこと、新鮮な食材を運ぶ物流拠点の整備が不十分であることがら、EC化が諸外国に比べて遅いと考えられます。日本のecフードがスーパーやコンビニとは違った魅力があることをアピールし、食材運搬の拠点を整えることが大切です。
成功事例:楽天西友ネットスーパー
日本では、実店舗がある西友とネット大手楽天がタッグを組んだ楽天西友ネットスーパーが支持されています。西友の実店舗が拠点であるので、新鮮野菜や肉などもラインナップされていて便利です。楽天ユーザーも取り組み、今後も盛り上がると期待されています。

アメリカ

アメリカの市場規模は、E食品市場は2017年約142億ドル(約1兆5,243億円)の売上で、2021年には297億ドル(約3兆1,881億円)を突破すると予想されています。
アメリカでは今後スーパーでは生鮮食品や惣菜が中心、日持ちするような缶詰はECサイト経由で購入される流れになる可能性が高いです
成功事例:Amazonフレッシュ
Amazonフレッシュは日本でもサービスを開始しているAmazonのフードecです。
アマゾンプライム会員であれば利用でき、食料品および日用品を指定した時間帯に届けてくれます。配達の時間帯が細かく決められていて、受け取りにも便利です。ドライバーが今どこにいるかがリアルタイムで確認でき、利便性の高いサービスだと注目されています。支払いやドライバーへのチップもオンラインで済むので手軽でしょう。

中国

中国の生鮮EC市場の2018年の市場取引額は2,045億元(約3兆675億円、1元=約15円)で右肩上がりの状態です。新型コロナウイルスの感染拡大や健康志向の富裕層が中国の生鮮EC市場を盛り上げています。キャッシュレス導入や広範囲をカバーした新サービスも導入される一方、競争激化により経営が上手く行かない企業も出てきています。
成功事例:叮咚買菜(ディンドンマイツァイ)
上海を中心に活動している叮咚買菜(ディンドンマイツァイ)は、アメリカのニューヨーク証券取引所で上場して
は、消費者はアプリで注文します。叮咚買菜(ディンドンマイツァイ)の街地の配送エリアに設置された前置倉庫と呼ばれる小さめの倉庫からすぐに配達が開始されます。ターゲットは、大都市圏。物流コストがかかり赤字が続いています。今後いかに黒字化するかに注目です。

まとめ

今回はeコマースフードについてご紹介してきました。日本でも世界でも拡大が続く市場ですが、配達コストがかかる、新鮮な食材の取り扱いなど問題もあります。コストを下げながら既存スーパーとの差別化を以下に図れるかがポイントになってくるでしょう。

 

殿堂入り記事
発送代行完全ガイド

発送代行完全ガイド

発送代行に関しての基礎知識が全てわかる徹底ガイドです。発送代行サービスを検討されているEC事業者様は是非ご覧下さい。

株式会社富士ロジテックホールディングス

物流企業

株式会社富士ロジテックホールディングス

通販D2CEコマース事業者の EC物流代行・発送代行オムニチャネルコマースでの流通加工から店舗物流までを、一般社団法人 通販エキスパート協会認定スペシャリスト:「通販CXマネジメント」・「フルフィルメントCX」メンバーとスタッフがサポート致します。
全国11拠点のDC/FCから、先進RaaSマテハンロボットRFIDなどと、OMS・WMSとコマースシステムをAPIで連携して、物流・発送代行サービスを「スタートアップ特別限定プラン」から、100億円を超える事業者に最適な分散保管・分散出荷返品・交換サービスまでを一貫でデザインする「顧客購買後体験」によって、LTVの向上が実現できる「感動物流サービス」を提供中です。物流業界の最新トレンドを盛り込んだお役立ち資料も無料でご提供しています。

あなたはこちらのコラムにもご興味がおありかもしれません おすすめコラム

コールドチェーンとは?3つのメリットと課題を徹底解説【市場規模は拡大傾向】
コールドチェーンとは?3つのメリットと課題を徹底解説【市場規模は拡大傾向】
商品が生産されてから消費者の手に届くまで、一定の温度を保つことにより品質を維持するコールドチェーン。高齢化や独身世帯の増加、コロナによる巣ごもり需要などが背中を押し、市場は拡大しています。 一般社団法人日本冷凍食品協会によると、201...
続きを読んでみる
FBA納品代行おすすめ10選!利用の流れ、メリット・デメリットも解説
FBA納品代行おすすめ10選!利用の流れ、メリット・デメリットも解説
「納品作業に手が取られすぎて、他の作業ができない」 「在庫の保管場所に困っている」 「物販をはじめたけれど毎月手元にお金が残らない」 このようなお悩みにFBA納品代行が便利だと知ったものの、使うべきか迷っていませんか。物流経費もかかる...
続きを読んでみる
ゆっくり配送実現のためのEC物流の最適化ポイント
ゆっくり配送実現のためのEC物流の最適化ポイント
即時配送が常識と思われがちな現代において、「ゆっくり配送」という選択肢が注目されています。しかし、実現の裏にはEC物流の精緻な最適化が不可欠です。本ブログでは、ゆっくり配送を取り入れることのメリットと実現のための具体的な物流戦略を探り...
続きを読んでみる
AmazonFBA納品の手順や料金、禁止商品、梱包ルールを徹底解説!
AmazonFBA納品の手順や料金、禁止商品、梱包ルールを徹底解説!
Amazonで出品するなら、プライム会員限定の無料配送や翌日配送にも対応できるFBA(Fulfillment by Amazon)の利用で、ビジネスチャンスが広がります。 一方、納品にはAmazonの細かい規定に慣れる必要があり手間が...
続きを読んでみる
冷凍品EC物流のパートナー選び!委託先の見極め方
冷凍品EC物流のパートナー選び!委託先の見極め方
冷凍品EC物流を成功させるためには、信頼できる物流パートナーを見つけることが不可欠です。では、どんな基準で委託先を選べばよいのでしょうか。本記事では、冷凍品ECビジネスに適した物流パートナーの選び方から、重要な在庫管理のポイント、効率...
続きを読んでみる
オムニチャネルを成功させる物流|ポイントと物流改善事例
オムニチャネルを成功させる物流|ポイントと物流改善事例
小売業を中心に、大手各社ではすでに浸透しつつあるオム二チャネル戦略。今後、導入を検討している企業も多いのではないでしょうか。 オムニチャネル戦略には、物流面の整備が不可欠です。本記事では、オムニチャネルを成功に導く物流整備のポイントを...
続きを読んでみる
食品通販物流会社3選!課題から見る発送代行の選び方と事例
食品通販物流会社3選!課題から見る発送代行の選び方と事例
食品物流を成功させるには、徹底した温度管理、賞味期限の管理が不可欠です。 本記事では、食品通販物流を成功させるポイントからおすすめの発送代行業者と事例まで詳しく紹介します。 ニーズに合う業者が見つかれば、物流コストを抑えられます。物流...
続きを読んでみる
出荷作業を改善する5つの秘訣!改善フローと事例も紹介!
出荷作業を改善する5つの秘訣!改善フローと事例も紹介!
出荷作業とは、受注してから荷物を発送するまでの各工程を指します。工程が多く、ミスが発生しやすい作業です。 度重なるミスの発生は、物流業務全体の作業効率を低下させる要因の一つであり、会社全体の売上にも大きく影響します。とはいえ、出荷業務...
続きを読んでみる

タグ一覧

カテゴリー