CELEBRITY / STYLE

女は70歳を超えてから! いくつになっても自分らしくある美しき先輩セレブたち。

女性の生き方が多様化している現代。豊富な人生経験とポジティブなアクションで、自分らしく輝き続けるオーバー70歳のセレブたちのスタイルに、改めて注目してみよう。
ヘレン・ミレン 御年74歳!永遠に輝き続けるロックスピリット。
Photo: Jörg Carstensen/Getty Images

74歳になった今でも、出演作が続く多忙なヘレン・ミレン。本人によると昔は性格もファッションもかなりワイルドだったそうだが、グレイヘアを貫くところにそのパンクなスピリットを感じずにはいられない。今年の2月に行われた第70回ベネチア国際映画祭には、レディオヘッドの1997年のシングル曲「カルマポリス」と書かれた、お気に入りのジャケットで登場。ピンヒールのブーツもロック魂があふれていて最高にクール!

スーザン・サランドン スーツをエッジィに着こなすさすがのセンス!
Photo: David M. Benett/Dave Benett/Getty Images

グザヴィエ・ドラン監督の『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』に出演するスーザン・サランンドンは、アクティビストとしても知られる73歳。若いころから自身の政治スタンスを明白にし、チャリティ活動なども参加してきている彼女だけに、動きやすいパンツルックがお似合い。今年1月にパリで行われたポール・スミス(PAUL SMITH)の50周年コレクションには、タータンチェックのスーツを着用。ピンクのラインがアクセントになったテイラードスーツにブローグスを合わせ、大人のプレイフルなコーデを披露してくれた。

シガニー・ウィーバー ミニマルな美のアクセアリーは自信と経験。
Photo: P. Lehman/Barcroft Media via Getty Images

『エイリアン』シリーズで世界的スターとなったシガニー・ウィーバーは、イェール大学院時代にメリル・ストリープと同級生だったというスーパーエリート。そんな彼女が、今年の2月に行われた第70回ベルリン国際映画祭のレッドカーペットに降臨した。スクエアショルダーが印象的なブラックドレスを、スネイクモチーフのジュエリーベルトでスパイスアップ。70歳とは思えぬ美しい姿勢、胸もとを大胆に開けたドレスを自信たっぷりに着こなす姿は、世代を問わず憧れる。ありのままのミニマルな美しさとは何かをスタイルで教えてくれた。

シェール 脅威の不変的ルックスに脱帽。
Photo: David Livingston/Getty Images

昨年の11月にTV番組「Dancing with the Stars」のシーズン28のフィナーレに登場し、パフォーマンスを披露したシェール。迫力のある重低音ヴォイスに変わらぬド派手なルックは、この日も健在だ。1967年のヒット曲「The Beat Goes On」に合わせたような、レトロピンクのトップスにヒップハングのパンツ。そこにブルーのシャギーなベストを投入し、極太ベルトで仕上げている。これまで一度たりとも型にはまったことのない、彼女らしさに会場は惜しみない拍手を捧げた。

シャーロット・ランプリング ブラックスーツにも女性らしさを。
Photo: Andreas Rentz/Getty Images

1974年の映画『愛の嵐』で一躍その名を知られるようになり、最近では『さざなみ』(15)でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされた74歳のシャーロット・ランプリング。昨年、名誉金熊賞を受賞したベルリン国際映画祭には、シックなブラックのパンツスーツで登場した。プリーツをあしらったタキシード風ジャケットとワイドパンツは、170センチのすらりとした彼女にピタッとはまったスタイリングだ。

ダイアン・キートン アクセ使いのテクで個性を強化。
Photo: Rodin Eckenroth/WireImage

Netflix配信のアニメ「緑のたまごとハム ~サムとガイの大冒険~」に声の出演をしているダイアン・キートン。個性派俳優として確固たる地位を築いている74歳の彼女が同作のプレミアに選んだのは、ライトグレー&ブラックのチェックスーツ。ポイントは何といっても、大げさすぎるほど重ね付けしたシルバーのクロスネックレスだ。リングを含め、オーバーフロー気味なクセの強いアクセサリー選びは、いかにもダイアンといった感じ。足もとをチャンキーブーツで最終仕上げ!

ジュディス・ライト 肌見せも堂々としなやかに。
Photo: John Shearer/Getty Images

ドラマ畑をメインフィールドにしているジュディス・ライトは、「アグリー・ベティ」や「LAW&ORDER 性犯罪特別捜査班」、「トランスペアレント」、さらに最近では話題のドラマ「POSE/ポーズ」にも出演。そんなマルチプレイヤーの71歳の彼女が、今年のアカデミー賞アフターパーティーに着用したのは、バルマン(BALMAIN)の総スパンコールドレス。スレンダーなボディラインを際立たせるエレガントなシルエットながら、実は背中が大胆に開いたバックレススタイルなのだ。いくつになっても堂々と肌見せできる、しなやかな美しさに脱帽。

Text: Rieko Shibazaki