新型コロナ 吉村節、強気空回り 緊急事態解除、宙に浮く大阪独自基準

緊急事態宣言の解除要請を判断する関西3府県の各基準と2021年2月11日の感染状況
緊急事態宣言の解除要請を判断する関西3府県の各基準と2021年2月11日の感染状況

 緊急事態宣言の解除要請を巡り、大阪府の吉村洋文知事の主導で策定された独自基準が暗礁に乗り上げている。新型コロナウイルス感染者の減少で8日に基準を満たしたが、医療体制の切迫や基準の緩さを懸念する専門家から要請の時期尚早論が噴出し、見送りを余儀なくされた。府庁内部からも「迷走している」と冷ややかな声が上がる。

 「解除を急いでいるわけではない。病床使用率が安定的に減少するのを確認した上で判断するのが適切だと思った」。9日の対策本部会議後、吉村氏は要請を見送った理由を記者団にこう説明した。

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