那覇の繁華街でクラスターか 店訪れた首都圏の3人感染

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 沖縄県は28日、20~60代の男女21人が、新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日の感染者数として最多を2日連続で更新。県内の感染者数は、延べ236人となった。

 急速な感染拡大を受け、玉城デニー知事は28日の記者会見で、東京など17都府県からの来訪者との長時間の会食や同行などでは慎重な行動と感染予防の徹底をするよう呼びかけ、「慎重な判断をお願いします」と述べた。

 県は26日に県独自の警戒レベルを第1段階(発生早期)から第2段階(流行警戒期)に引き上げた。その後、専門家や観光業界などの意見を聞き、感染が広がる地域との往来自粛要請などを検討したが、自粛要請までは踏み込まなかった。玉城知事は「打撃を受けている県内経済を回復基調に乗せることと、県民の安全を一緒に考えていかないといけない」と話した。

 一方、玉城知事は、那覇市の繁華街・松山の接待を伴う飲食店でクラスター(感染者集団)が発生した可能性に言及。営業自粛までは求めないが、「夜の繁華街などに重点を置いた対策に集中的に取り組む」と語った。

 県によると、この飲食店を訪れたとみられる30~50代の男性5人の感染を確認。5人のうち3人は東京、千葉在住で、2人は県内在住という。すでに入院中の千葉県の50代男性の濃厚接触者という。

 また松山で勤務し、24日に陽性が確認された接客業の20代女性の濃厚接触者として、接客業の20代女性も感染。県は、男性らが訪れた店と女性らの勤務先が同一の可能性もあるとして、調査している。

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